端末だけじゃなくインフラベンダーとしても世界のトップ企業入りを果たしているファーウェイ(華為、Huawei)。中国広東省、深センにある本社は広大な土地のなかに20本近いビルが建ち並んでいます。
| 高速道路の“ファーウェイ”出口 |
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| 付近にあと20本くらいビルが建っているファーウェイ本社 |
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ファーウェイの本社は深セン市の都心部ではなく、車で20分ほどの郊外にあります。研究所などの巨大なビルを何本も建てるとなると、いくら中国は土地があるとは言え、このあたりの場所になるのでしょう。
なお高速道路がすぐそばを走っているためアクセスは悪くありません。出口の名前は企業名ずばりの“華為”。さすがです。
| 中国の郊外にありがちなフツーの街並み |
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| そんなあたりのちょっとした商店街 |
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本社は「キャンパス」と呼べるほどの広い敷地内にビルが建ち並んでいるのですが、その周辺エリアは中国の一般的な郊外の街並みといった雰囲気。住宅地や小さな商店街が並ぶ、どことなくのんびりした雰囲気が漂います。
| 奥まで進むとファーウェイの看板が! |
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| なんと2階にこっそりとショップがあるじゃないですか |
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その商店の並びを進んでいくと、唐突に“HUAWEI”の看板が! なぜに世界企業になったファーウェイの看板がこんなところに掲げられているんでしょう?
看板の奥は階段になっているので2階に進むことができます。するとそこにはファーウェイの専門店舗があるじゃないですか。
こっそりとこんな場所にお店があるなんて、ここは知る人ぞ知る秘密のお店なんでしょうか!?
| 店内はもちろんファーウェイだらけ |
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| 電波はバリ3で、もちろんファーウェイのネットワーク! |
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店内にはファーウェイの最新モデルがずらりと並べられています。もちろんここでの購入もOK。
「どれにしようかな」なんて悩みながら、店員さんにあれこれ聞いてみたのですが英語はほんの片言。やはり中国語じゃないと通じません。
ならばってことで手持ちのスマートフォンで店内にあるファーウェイ端末の詳細スペックなどを確認しようとしたのですが、手持ちの端末のアンテナマークはすべてMax。
「お店のなかは(世界の)ファーウェイの基地局がカバーしているから電波はばっちりですよ!」なんて表示があります。さすがインフラ大手のファーウェイですねぇー。
| 端末は触り放題! |
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| レジに積まれるスマートフォン |
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ここはショールームというより販売店舗として設営されているので、展示してある製品は日本円で2万円以下のミッドレンジクラスの端末が多くなっています。
もちろんその値段でスマートフォンも購入可能。レジのなかにはW-CDMA、TD-SCDMA(中国方式3G)、そしてCDMA2000に対応した各スマートフォンが積まれていて、入ってくるお客さんもそれらを指名買いする人が多いようです。
| イチオシスマートフォンの『T8300』 |
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| 買っちゃった(笑) |
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特に売れているのが1万円台のスマートフォン。そのなかでも中国ナンバーワンにして世界最大加入者数を誇るキャリア、中国移動向けのTD-SCDMA対応スマートフォン『T8300』は、「お値段お手ごろですよー」と店員さんが囁きます。しかもファーウェイ社員が一緒だと割り引き販売してくれるそうな!
実はこの店舗訪問はファーウェイ本社の視察ツアーの一環で、同社の方々に案内していただいたもの。
「すいません、割引できますか?」、「いいですよ」ってことで1台買ってしまいました。日本で出ている『Pocket WiFi S』と類似のモデルで、8月に北京で買ったCDMA2000な『C8300』の兄弟モデル。手軽に使えるコンパクトモデルはサブ用途にはぴったりです!
| 純正アクセサリーも売ってます |
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| 日本でも『007HW』のアクセサリーを売らないかな |
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またメーカーショップの特徴として、純正のアクセサリーも販売されています。ケースやスクリーン保護フィルム類はファーウェイの専用品を探すのはちょっと大変。
でもここなら純正品としていくつか売っているんです。日本でもソフトバンクから『Vision SoftBank 007HW』として販売されている『Vision』のケースも取り扱い中。まぁここまで買いに行くのは大変なので(笑)、日本でも売ってほしいですねぇ。
| 『MediaPad』はまだでした |
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| USBモデムも各種揃っています |
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ところでファーウェイと言えばアルミボディーの7インチタブレット、『MediaPad』を発表しています。産地である深センなら世界でもっとも最初に販売開始されるんじゃないだろうか? と期待したのですが、中国での販売は11月か12月くらいだろうとのこと。
もしも在庫あったら買っちゃおうと思っていただけにちょっと残念でした。その代わりと言ってはアレですが、世界各国で販売されている3GのUSBモデムは中国ならではのデザインのものがここでは売っていましたよ。
| (日本から遠いけど)お待ちしてまーす! |
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こっそりとこんなお店が郊外にあるのも中国のおもしろいところですね。ファーウェイは着々と端末の販売台数を伸ばしていて、数年後には世界シェア5位くらいまで上がってくる可能性もあります。そのころはこんなショップが日本にもオープンしているかもしれませんよ。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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