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出来たてほやほや? ファーウェイの本場中国で同社製スマホを買ってみた!

2011年08月10日 12時00分更新

 先週は中国、北京までファーウェイ(Huawei)の新製品発表会の取材に行ってきました。日本でもファーウェイ製のモデムやスマートフォンの種類が増えていますよね。でも中国ではその存在感は日本以上なのです。

中国にはファーウェイ専門店もあるぞ
出来たてほやほや? ファーウェイの本場中国で同社製スマホを買ってみた!

 北京の繁華街、西単にあるショッピングビルの携帯電話フロアにはファーウェイの専門ショップがありました。ここでは販売も行なわれていますが、位置づけは最新製品のショールーム。中国3キャリアの3G方式、すなわちW-CDMA、EV-DO、TD-SCDMAの最新端末やら、モデム関連の新機種が並べられています。

スマートフォンも実はたくさん
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 ファーウェイというとモデムが有名ですが、実はスマートフォンのラインナップも豊富。最近では大型画面、高速CPUの製品も増えてきました。北京で発表された『Vision』はハイエンドとミッドレンジの間くらいのスペックで価格もお手ごろなものになりそうです。また新しいタブレット、『MediaPad』も注目ですよ。

お手軽スマホはファーウェイならでは
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 ハイエンド指向が強い日本ではスマートフォンも機能面で選ばれがちですが、海外では手軽に買える格安スマートフォンの人気も高まっています。特に中国では“1000元スマホ”……すなわち1万円台前半で買えるスマートフォンがトレンドになっているほど。ファーウェイもそんな“お手軽スマホ”を多数出しているんです。

 もちろん普段ハイスペックなスマートフォンを使っている人には、値段の安い製品は魅力が無いかもしれません。でも海外旅行先で1万円程度で買えるスマートフォンとSIMカードがあったら便利だと思いませんか?

 スマートフォンだから日本語化もOK、メールチェックもできますね。海外のお手軽スマホは日本の携帯回線でわずか数日ローミングする値段で買えるのです。機能よりも値段と必要最小限のことができる。ここがウリなのね。

CDMA対応のお手軽スマホを買ってみた
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 ということで中国で売っているお手軽スマホの中で、今回選んで買ったのがこちら。ファーウェイの『C8500』です。通信方式はCDMA2000に対応。W-CDMAのものなら他の国でも使えて便利なのですが、このC8500ってなにやら見たような形状をしていると思いませんか?

 そう、日本でも売っている『Pocket WiFI S』の兄弟機なんです。一瞬似ているようで違う製品ってあたりが面白いと感じて買っちゃいました。お値段は800人民元弱(9500円程度)。

Pocket WiFi Sとそっくり
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 C8500(左)とPocket WiFi S(右)を並べるとかなり似ていますね。通信方式や細かいスペックが異なりますが、この2台はまさに兄弟機と呼べるでしょう。なおC8500のパッケージの中にはバッテリーが2つも入っていました。ひとつはPocket WiFi Sを海外に持っていくときの予備として使えるかも。

背面はだいぶ違う感じ
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内部はSIMや電池端子の位置までほぼ同じ
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 さて電池をはずしてみると、中のデザインも似ていますね。またCDMA端末なのにSIMカードスロットがありますが、中国や台湾、タイなどのCDMAキャリアはSIM(R-UIM)カードを採用しておりGSM/W-CDMA端末のように機種の変更は自由自在。なお残念ながらauのICカードとは互換性がありません。

中国電信のSIMカードで使いましょう
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 C8500を使うために、中国のCDMAキャリアである中国電信のプリペイドSIMカードを購入しました。買ったものはデータ専用で、1ヵ月2GBで200人民元でした。C8500が中国電信用として売られていることもあって、設定などは特に必要ありません。

起動ロゴはファーウェイと中国電信
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Googleアカウント設定はありません
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 起動してみると、メーカーであるファーウェイのロゴに続き中国電信のブランド名称が表示されます。その後は設定画面に入りますが、Googleアカウントではなく中国電信あるいは企業のメールアドレスを登録するあたりが中国版Androidの大きな違いでしょう。

 あとは起動してみれば普通のAndroidスマートフォンとほとんど変わりません。Googleマップなどがないので使い勝手はちょっと変わってきますけどね。

アプリはGoMarketから
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 またアプリケーションもプリインストールされているGoMarketを使います。標準マーケットではないためちょっと不便ですが、apkファイルが公開されているアプリはそちらを利用してカスタマイズしましょう。

OSバージョンは2.1
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2.2が欲しい人は後継機を買いましょう
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 C8500のAndroidバージョンは2.1。なのでテザリングができません。ファーウェイショップの店員さんによると、2.2へのアップグレードは予定されているそうです。なお本体デザインがよりスタイリッシュになったC8500SはOSが2.2なのでテザリング機能が標準搭載されています。

今後のファーウェイのスマホに注目しよう
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 高速通信機能は3Gモデムで十分な実績のあるファーウェイ。これからより高機能なスマートフォンの数も増えてくるそうなので、今後は海外で発表される新製品にも注目したいですね。日本でもファーウェイ製のハイエンドモデルが買いやすい価格で出てくるような時代がもうすぐやってくるかもしれませんよ。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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