OS自体の評価はとても高い、ウィンドウズフォン7.5。残念ながら日本ではまだ『IS12T』1機種しか出ていませんが、いずれ必ず3大スマホOSの一翼となると考えられます。
さて、週刊アスキーBOOKS Vol.08として、ウィンドウズフォンをテーマとしたものを11月10日に発売します！ 980円（税込）。
「iPhoneやアンドロイドとはどこが違って、何が優れているのか」、「ウィンドウズ8にも搭載されると言われている“メトロUI”は本当に使いやすいのか」、「『IS12T』の性能はどうなの？」など、ウィンドウズフォンについて徹底解説！
本書の中から、日本マイクロソフトでウィンドウズフォンのチームの実質的リーダーである、石川大路さんへのインタビューを一部抜粋してお届けします。
---これまでのウィンドウズモバイルとウィンドウズフォンではどこが変わりましたか。
石川さん すべてが新しくなりました。実はウィンドウズフォンでは、ウィンドウズモバイルのソースコードを一切使わずに完全リニューアルしています。これまでは主にウィンドウズのユーザーを意識していたので、スタートメニューなど、ウィンドウズのユーザーインターフェースをイメージしたデザインにしていました。ウィンドウズフォンでは、これまで携帯電話を使っていたユーザーも対象にしています。そこで採用したコンセプトが“メトロ”デザインです。地下鉄の案内板のように、だれもが迷わず目的の場所（機能）へたどり着けることを目指しました。開発の際には、日本の地下鉄も視察して、路線ごとの色分けの方法なども参考にしています。
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| 日本マイクロソフト株式会社 コミュニケーションズ パートナー統括本部 エグゼクティブプロダクトマネージャー 石川大路さん |
---ズバリ、iPhoneやアンドロイドとの違いはどこですか？
石川さん 最も特徴的なのは、メトロデザインで採用している“タイル”メニューですね。実は、ここにあるのは、アプリのアイコンだけじゃないんです。友人の連絡先もタイルとして貼り付けられ、タップするだけで、すぐ連絡できるんですね。また、アプリの特定機能だけを貼り付けることもできます。たとえば“ぐるなび”で飲み会の場所を検索して、その結果を貼り付けておくと、タップすればすぐお店情報を呼び出せます。アプリを経由しなくても、自分が欲しい情報にいちはやくアプローチできるデザインになっているんです。ライフスタイルに合わせて必要なものを貼り付けたりはがしたりする場所として使う方法がオススメです。
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| ↑言わばウィンドウズフォンの入口である、タイルメニュー。アプリアイコンだけでなく、検索結果や、写真、文書、友人など、“データ（コンテンツ）”を貼り付けることができる。 |
---ウィンドウズフォンは、ハードウェアの仕様までマイクロソフトで決めているのですよね？
石川さん 今回、われわれが採用したのは、“シャーシモデル”と言われる方法です。OSの開発だけでなく、ハードウェアの骨格となる部分まで決める方法です。端末メーカーがある程度バリエーションを持たせることを可能にしつつ、ユーザー体験の重要な部分は一貫性を持たせ、異なるメーカーの端末でもまったく同じように扱うことができます。OSからハードウェアまですべて自前で作るアプローチもありますが、一社では限界もあるでしょう。マイクロソフトとして、最も得意としているアプローチを取ったと言えます。
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| ↑Windows Phone 7.5は、ハードウェアの仕様が、“CPU:クアルコム MSM7x30/MSM8x55(800MHz以上）”、“メモリー:256MB以上”、“ディスプレー：800×480ドット”などと定められている。写真は『IS12T(au)』。 |
全文は、11月10日（木）発売の『週刊アスキーBOOKS Vol.08 ウィンドウズフォン！ マイクロソフトのスマートフォン大解剖』で。
メトロUIを作るときに日本の地下鉄も視察したって話はおもしろいですね。東京メトロあたりでしょうか。確かに、東京の地下鉄って、すっごい複雑なので目的地へ行くための優れたインターフェース（とあえて言う）は欠かせませんものね。このほか、“Peopleハブ”や“Officeハブ”の便利な使い方、アプリは増えてるのか、そして今後の展開などをお聞きしています。ぜひ、手に取って読んでみてください。
関連リンク
Windows Phone（マイクロソフト公式）
Windows Phone IS12T | スマートフォン | au by KDDI
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