BlackBerryシリーズのメーカーであるリサーチ・イン・モーション(RIM)は、日本のプレス向けにドコモ冬春モデル『BlackBerry Bold 9900』の解説と、日本での販売戦略について説明会を行ないました。
プレゼンターは、東南アジアおよび韓国、日本を統括するリージョナル・マネージング・ディレクター、グレゴリー・ウェイド氏。副社長に当たるウェイド氏自らプレゼンを行なうあたり、RIMの日本市場にかける本気度が伺われます。
↑アジア地区を担当して6年になる、RIMのグレゴリー・ウェイド氏。 |
ウェイド氏によると、現在BlackBerryユーザーは世界で7000万人にもおよび、スマートフォンのシェアとしてはいまだトップクラスを誇るとのこと。
また、BlackBerryの優位性として、“スピード”、“効率性”、“目を引くデザイン”、“セキュリティー”、“信頼性”の5つのポイントを紹介。プッシュ式のメッセージサービスや、QWERTY配列のフルキーボードによる入力のしやすさ、帯域をあまり使わないキャリアに優しい仕様など、ほかのスマートフォンとは違う点をアピールしました。
↑BlackBerryの優位性として5つのポイントをアピール。 |
↑BlackBerryの人気の秘密は3つ。世界約7000万人のユーザーで形成されるコミュニティーと、豊富なラインアップ、そして各種SMSの使いやすさとのこと。 |
さらに、同社では「'12年から'13年にかけてスマートフォンの販売台数は2倍になり、 2人にひとりはスマートフォンを持つようになる」と予測。
そのなかで、日本のユーザーはハイエンド志向ということもあり、同社の複数のラインアップのなかからハイエンドの『BlackBerry Bold 9900』で日本市場に勝負をかけていくとのことです。
↑RIMのフラッグシップモデル『BlacBerry Bold 9900』はNFCも搭載。ほかのNFC対応デバイスとデータの送受信などが行なえる。 |
その『BlackBerry Bold 9900』の解説では、特にスピードが強化された点を強調。OSに最新バージョンの“BlackBerry OS 7”を採用し、ウェブブラウザーを改良したことにより、描画速度が前バージョンの3倍も高速化。
さらにタッチパネルはスクロールや画面の切り替えにもたつきがなく、スムーズな操作が行なえるようになっているとのことです。
↑ウェブブラウザーのスピードは、9780などが搭載する前バージョンのOSと比べて40パーセントも向上したという。 |
↑ストレート型のBlackBerryとしては初めてタッチパネルを採用。直感的な操作が可能となる。 |
海外市場では、すでに175ヵ国、600以上のキャリアで提供されており、欧米だけでなく東南アジアでの普及率も高いBlackBerry。iPhoneやアンドロイドの台頭でシェア争いが激しくなるなか、世界市場の中では唯一RIMのシェアが低いのが日本なのです。
これまで日本では、グローバル市場でのリリースから1年以上もたってから発表、発売されることも多かったが、今回はそのタイムラグを最小にした印象。日本における『BlackBerry Bold 9900』とRIMの今後の動向には、要注目です。
BlackBerry Bold 9900おもなスペック
OS | BlackBerry OS 7 |
CPU | MSM8655(1GHz) |
ディスプレー | 2.8インチ液晶(640×480ドット、287ppi) |
カメラ | 約500万画素(フラッシュ、手ブレ補正) |
動画 | 720p撮影 |
メモリー | RAM 768MB、ROM 8GB |
バッテリー | 1230mAh |
3G通信速度 | 下り14Mbps、上り5.7Mbps |
無線LAN | 802.11a/b/g/n |
インターフェース | マイクロUSB、Bluetooth、NFC |
センサー | デジタルコンパス、加速度センサー、近接センサ― |
本体サイズ/重量 | 約66(W)×12.3(D)×115(H)mm/約130g |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります