8月の発表直後から話題になっている、ソニーの3Dヘッドマウントディスプレー『HMZ-T1』が編集部に到着! さっそく試してみました。
『HMZ-T1』は、頭部に装着する“ヘッドマウントユニット”と、“プロセッサーユニット”からなる構成。プレーヤーやゲーム機からの映像はプロセッサーユニットを介して、ヘッドマウントユニットへ出力されます。
ヘッドマウントユニットは5.1チャンネルサラウンド対応のヘッドホンも搭載し、重量は約420グラム。プロセッサーユニットはHDMI出力も搭載しているので、『HMZ-T1』を使わないときにはそのままテレビへ出力、ということもできます。 |
いよいよ装着……ですが、ここが重要! 正しく装着しないと快適さに影響するのはもちろん、映像がぼやけるなどしてまともに鑑賞できません。
ヘッドバンドをしっかり後頭部までもってきて固定。正しく装着できたと思っても、“画面の上のほうがちょっと見づらい”など、微妙にずれていることもあるので、電源を入れて画面を見ながらの調整が必要です。 |
そして、意外に大事なのが“ほかの準備を整えてからユニットを装着する”ということ。装着後に「プレーヤーのリモコンどこだっけ」とか、「ケーブルが絡まり気味で気になる」となってしまうと、めんどうなことになりますよ!
そばに置いたはず・・・・・・と思っても、正確な場所は覚えていないもの。 |
いよいよ視聴。今回はPS3の3D対応一人称シューティングゲーム『RESISTANCE 3』をプレーしました。
『RESISTANCE 3』 |
©2011Sony Computer Entertainment America LLC. Published by Sony Computer Entertainment Inc. Developed by Insomniac Games. ©2002-2011 Lee Salzman ©2009 Ariel Manzur. |
商品情報によると“20メートル離れた位置から750インチのスクリーンを見ている状態を生みだします”ということですが、実際に映画館にいるような感覚になれます。そして何より、3D映像がキレイ! 『HMZ-T1』のヘッドマウントユニットは左右の目それぞれに有機ELディスプレーを用意しているので、一枚のディスプレーで3D表示をする際に発生する“クロストーク”や明るさの減少といったマイナス要因がありません。明るい上に、常にくっきりとした3D表現はこの機器ならではだと思います。そして、視界が外界から遮断されて、音声もヘッドホンで聴くことになるため、没入感がかなり高いのも特徴。ただ、完全に密閉されているわけではないので、多少そとの光が見えます。本体下部に外からの光の侵入を防ぐパッドなどがつけられますが、どうせなら部屋を暗くしてしまったほうがより楽しめると思いますよ。
目の下にあたる部分にゴム製のパッドを装着可能。これをつけるだけでも、外からの光はかなり遮断できる。 |
ヘッドホンの位置は耳に合わせて調整可能。サラウンド効果は“いろいろな方向から音が聞こえる”とまではいかないものの、自然な広がりがある印象。 |
3D表示の美しさはダントツなので、ひとり暮らしなど、ほかの人といっしょに画面を見るシーンが少ない人にはおススメ。個人的には、ゲームをする際の没入感が気に入りました。気が散る要素が視界に入ってこないので、ゲームへの集中力も高まると思います。ただ、プレー後に感じる疲れも大きくなってるような気が・・・・・・。長時間の使用には向かないかもしれませんが、コンテンツの“密度”が高まる機器だと思いますよ!
HMZ-T1
●ソニー(関連サイト) 11月11日発売予定
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