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SSFF&ASIA2011初の3Dコンテスト受賞式で押井守監督が3D映画をバッサリ!

2011年06月26日 10時00分更新

 開催中のアジア最大級の国際短編映画祭“ショートショートフィルムフェスティバル&アジア”(以下SSFF&ASIA)では、今年から“3D部門”をスタート。そこで、SSFF&ASIAとシャープが協力し、一般からCG制作の3D動画作品を募集するコンテスト“シャープ スマートフォン3Dコンテスト CG・アニメーション部門”を開催。6月24日、シネマート新宿にて優秀作品への授賞式が開かれ、SSFF&ASIAへのノミネート作品が決定した。

シャープ3Dコンテスト

 現在東京都内で開催されているSSFF&ASIAはアメリカアカデミー賞公認の映画祭であるため、SSFF&ASIAでグランプリを受賞すれば、アカデミー賞の短編部門にノミネートされることになる。このコンテストの受賞作品が未来のオスカーを獲得する可能性もあるのだ。

特別審査員によるトークセッション
シャープ3Dコンテスト
↑(左から)稲蔭正彦教授、押井守監督、富岡聡監督の特別審査員から、現在の3D映画についてなどが語られた。

  会場では、押井守監督、稲蔭正彦教授、富岡聡監督の3名の特別審査員も登壇し、3D映画についてのトークセッションが行なわれた。押井監督は現状の3D映画について、「ぶっちゃけ『アバター』だけでしょ」とバッサリ。これは、「3D映画になると、撮り方が変わってくる。特にカット割り。2Dならスムーズにつなげられても、3Dだとそうはいかない」と、従来の撮影方法そのままでは3D映画として成り立たないということを説明。3D映画製作の難しさを語った。

実はケータイ初心者の押井監督
シャープ3Dコンテスト
↑「実はケータイを持ったのが最近で…/( ゚ー゚)」とこの企画根底から覆しかねない発言をする押井監督。

  また、今回の審査はシャープ製の3D対応スマートフォンが視聴用のデバイスとして利用されたが、富岡監督は「映画というより絵本という感じ」、押井監督は「映画を作るのとは感覚が違う」と戸惑いもあった様子。3人とも小さなデバイスでは、それにあった作り方、世界観が必要という認識で、押井監督は「映像自体がオブジェのよう。自分の好きな形を作るというところからはじめると面白いかも」と制作についてのヒントも語ってくれた。

 気になる受賞作品は下記とおり。

 ●シャープ大賞(最優秀作品):賞金100万円
 『Wa~iii』 作者:リン

シャープ3Dコンテスト

 

●CG賞(優秀作品賞):賞金30万円
『きっと、大丈夫。』作者:いくみ 、 『Shinkai』 作者:さいもん

シャープ3Dコンテスト
shinkai
ここから未来の世界的映画監督が誕生するかも!
シャープ3Dコンテスト
↑優秀作品を受賞した監督たち。最優秀作品を受賞したリン氏(中央)は、感極まってスピーチでは言葉に詰まっていた。

  シャープ製の3D対応スマートフォンを持っているユーザーなら、コンテストの公式サイトで作品を視聴可能だ。

3Dスマートフォンももちろん展示
シャープ3Dコンテスト
↑コンテストの審査に使用されたシャープ製の3D対応スマートフォンを展示。来場客の注目を集めていた。

 

●シャープ スマートフォン3Dコンテスト公式サイト
http://www.sh3dcontest.jp/cg/

● ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011
 http://www.shortshorts.org/2011/ja/index.php

※(6月27日追記)記事公開時に「SSFF&ASIAでグランプリを受賞すれば、アカデミー賞の3D部門にノミネートされる」と記載しておりましたが、正しくは「アカデミー賞の短編部門」となります。お詫びして修正させていただきます。

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