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CES2011:裸眼3Dから画質を高めた新製品候補まで注目機を紹介【大画面テレビ編】

2011年01月07日 21時53分更新

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CES2011 ソニーブース

 今年のCESで発表された大画面テレビは、3Dはもはや当たり前で、普及価格帯の製品にも3D対応モデルが多数登場してきたことで、3Dテレビの普及が加速されそうな印象を受ける。ただ、全体的には3D以外の付加価値をアピールするメーカーが多く、重点が3Dから移りつつあるようにも思えた。

 その最たる例が、テレビをネットに接続してIP配信で番組を見る“IPTV機能”の進化だ。以前から北米市場はIPTV化が進んでおり、映像や音楽などのVODサービスに対応した製品も普及していたが、今年の新製品では、さらにネットワーク経由でゲームなどの専用コンテンツの配信、オンラインショッピングなど、従来までのIPTV機能を大きく進化させたサービスが、各社から続々発表された。

 また、実際の製品ではなく参考展示や技術デモのレベルだが、裸眼3Dも今年のCESでの大きなトピックと言える。いち早く実際の製品を発売した東芝だけでなく、ソニーやLG Electronicsなども裸眼3D対応の大型テレビを参考展示し、話題を集めていた。

 では、各社が発表した大画面テレビの中から、特徴的なものをピックアップして紹介しよう。

●ソニー

CES2011 大画面テレビ編

 24.5インチの裸眼3D対応有機ELテレビ。解像度は1920×1080ドット。3D視点数や3D表示方式などは非公開だったが、なかなか高精細な3D映像が楽しめた。さらに、56インチと46インチの大型裸眼3D液晶テレビも展示していた。これらは全て参考展示で、発売時期などは未定だ。

CES2011 大画面テレビ編

 BRAVIAの新モデル『XBR HX929』。3D表示にはもちろん対応。映像エンジンには、BRAVIAエンジンの後継となる“X-Reality PROエンジン”を採用。WiFi(802.11n)内蔵で、様々なネットワーク機能に対応している点も特徴。発売時期は3月で、価格は未定。

CES2011 大画面テレビ編

 1280×720ドットの有機ELを2枚利用したヘッドマウントディスプレーも展示。左右の目に独立した有機ELパネルを利用しているので、クリアな3D表示が楽しめる。今回は参考展示で、製品化自体も未定だそうだ。

●東芝

CES2011 大画面テレビ編

 2011年に発売を予定しているグラスレス3Dレグザの試作機となる、65インチの大型裸眼3D液晶テレビを展示。3D方式は、昨年末に発売されたグラスレス3Dレグザ『GL1シリーズ』と同様のインテグラルイメージング方式を採用。パネル解像度はいわゆる4K2K(4096×2160ドット)だ。

CES2011 大画面テレビ編

 こちらは56インチのグラスレス3Dレグザ試作機。東芝ブースでは、既存のレグザシリーズも展示されてはいたが、それよりもグラスレス3Dレグザの方を大きくアピールしていた。

●シャープ

CES2011 大画面テレビ編

  AQUOS クアトロンとして最大サイズとなる70インチモデル『LC-70LE732U』を展示。ただし3Dには非対応。米国で5月に発売を予定。価格は未定。

CES2011 大画面テレビ編

 直下型LEDバックライトを採用するとともに、新型の映像エンジンを採用することで、従来よりも発色やコントラスト性能などを高めた「次世代クアトロン」も参考展示されていた。発色の鮮やかさと引き締まった黒の再現性の高さは、他を圧倒していると感じた。

CES2011 大画面テレビ編

 タブレット端末とAQUOSとの連携機能のデモ展示も行われていた。タブレットは日本版ガラパゴスやIS03と同一のものが利用されていたが、内蔵するアプリがデモ用につくられたものだったため、プロトタイプと書かれていた。
 デモでは、タブレットとAQUOSを無線LANで接続し、タブレットで再生中の動画を、フリック操作によってテレビやモバイル端末に転送して再生したり、タブレットで表示されている電子書籍をAQUOSで大きく表示するといったことを披露。また、ファッション写真をタブレットで眺め、気になる商品を大画面で表示、気に入れば購入という流れもデモンストレーションしていた。

●パナソニック

CES2011 大画面テレビ編

 VIERAシリーズの新モデル『VT30』シリーズ。VIERAシリーズ最上位モデルに位置付けられており、新開発の“Infinite Black PRO2パネル”採用で画質が大きく向上している。もちろん3Dにも対応。65インチと55インチの2モデルが用意される。北米での発売時期は2011年春で、価格は未定だ。

CES2011 大画面テレビ編

 こちらは、普及価格帯ながら3D表示に対応した新モデル『ST30』シリーズ。VT30シリーズ同様、北米での発売時期は2011年春で、価格は未定。他に、液晶VIERAにも3D対応の『DT30』シリーズが用意されるなど、3D対応モデルが一気に充実している。

CES2011 大画面テレビ編

 新しく発表された、VIERAのネットワーク機能『VIERA Connect』。北米で展開されている既存のVODサービスや、TwitterやFacebookといったソーシャルネットワークに対応。また、専用のゲームも配信が予定され、プレー時にはゲームコントローラも利用可能となる。

CES2011 大画面テレビ編

 パナソニックのプレスカンファレンスで発表されたAndroid搭載機『 VIERAタブレット』は、カンファレンスで披露されたもののほか、大小サイズが異なる3つのモデルが参考展示。画面サイズは、左から10インチ、7インチ、4インチ。タブレットというジャンル自体への注目度の高さもあって、多くの人がこの展示の前で足を止めていた。

●Samsung

CES2011 大画面テレビ編

 見た目に10ミリもないほど超狭額縁の液晶テレビを多数展示。写真は、46インチのLED液晶テレビ『UE46D8000 』だ。

CES2011 大画面テレビ編

 3D対応のプラズマテレビとして世界最大となる75インチのモデルも参考展示していた。

●LG Electlonics

CES2011 大画面テレビ編

 55インチの大画面裸眼3Dテレビ。コンセプトモデルのため、発売時期などは未定。

CES2011 大画面テレビ編
CES2011 大画面テレビ編

 こちらは、薄さ2.9mmと世界最薄の31インチ有機ELテレビで、3D表示にも対応。横から見ると、まるで紙のような薄さだった。こちらも参考展示だ。

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