COMPUTEX TAIPEI 2011には大手メーカー以外からも魅力的な製品がたくさん展示されていました。その中にはちょっと変わりモノ的なAndroidスマホもいくつかあったのでご紹介しましょう。
フルキーボード搭載のAndroid電子辞書 |
一見するとフツーの電子辞書ですが、OSにAndroid2.2を搭載しているのがInventecの『Dr.eye』。モデルはN18CとN23Cの2種類で、4.8インチディスプレー、日中英手書き入力を採用し、キーボードは繁体字中国語、簡体字中国語、英語、日本語の入力に対応。
中英中日など辞書を多数搭載しているほか、学習アプリも入っています。もちろんAndroidの標準メニューも搭載しており、ブラウザーやメールを利用することも可能です。
3Gを内蔵してスマホとしても使える |
電子辞書なのに電話がかけられちゃう |
ホワイトボディーのN18Cは中国語圏ですでに発売中のWiFiモデル。これから発売されるブラックボディーのN23Cは3G内蔵で電話も3Gデータ通信もOK。
フルキーボードスマホが欲しい人にとってダークホース的な製品と言えるかもしれません。なおディスプレーはあえてスタイラスペンでも利用できるよう感圧式にしているそうです。
スマホを1000台から作れます! |
COMPUTEXには端末製造専業のOEMメーカーも多数出展。特に中国企業が目立っていました。このVivatelもその1社で、AndoridスマートフォンやタブレットのOEM生産を行なっています。
同社の製品は3Gにも対応しており、日本からオーダーしてスマホを作ってもらうことも可能だとか。「最小オーダー量は1000台」とのことで、週アスオリジナルスマホの生産も夢ではないかも?
スマホのデザインにもこだわっています |
ちなみにOEMメーカーの出展ブースって営業の方が多いのですが、このVivatelにいたのはちょっとイケメン風の若手スタッフ。話を聞くと端末のデザイナーとのことで、自社ならではのオリジナリティーあふれる製品を設計することで他社との差別化を図りたいとのことです。
中国製のスマホと聞くとなんとなくデザインがイマイチという先入観を持ってしまいますが、こうやって専属デザイナーを置くメーカーも出てきているんですね。
タッチパネルを作ってたらスマホができた? |
こちらは台湾SUO社が展示していた中国向けのAndroidスマートフォン。同社は端末メーカーではなくスマホやタブレットのタッチパネルを製造開発するメーカーです。
でもOSが自由に入るし、部品さえ集めればスマホを製造することも可能では? ……と考えてやってみたら、中国の大手メーカーにその製品が採用されたそうです。恐るべしSUO社!
フィリピン向けにはAndroidタブレット |
こちらは同じSUO社のタブレットですが、なんとフィリピン最大の通信事業者向けに納入が決まった製品とのこと。
固定電話とLAN回線に接続可能で、タブレット部分はWiFi内蔵で取り外して利用することもできます。
OSはAndroid2.2。製品の出来のよさは「本当にタッチパネルだけ作っていた会社なの?」と思えるほどです。
スマホではなく“スマラジオ” |
こちらはスマートフォンとは全然関係ないようなオーディオ機器製品。LAN端子を内蔵していて世界中のネットラジオを検索して聴いたり、メモリーカードを挿入して音楽や動画、写真再生を楽しむことができます。
なんとAndroid2.1で動いています |
ブラウザー搭載でフルタッチ&メニューボタンも多数あり |
でもOSにはAndroidを採用しており、ネット接続やメディア再生も市販のスマホとほぼ同等のことができるそうです。もちろん画面はフルタッチ操作できますが、メディアプレーヤーとして使いやすいように音楽再生ボタンなどは独自の拡張を行なっているとのこと。
さすがにネット接続は有線LANだけに対応ですが、次期モデルで3Gを搭載してくれたらこれも「スマホ」と呼べちゃうんでしょうか?
組み込み機器にも広がるAndroid OS |
こちらはバスや飛行機のシートTVをAndroid化したもの。長距離の移動中もメールしたりYouTubeを見たりと退屈ではなくなりますね。
このようにスマートフォンやタブレットだけではなく、家電や業務用機器にもAndroid OSの利用が広がっています。来年のCOMPUTEXではさらに面白いAndroid製品が増えていることでしょう。
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COMPUTEX TAIPEI 2011最強特集
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