山根博士の海外モバイル通信

SIRIUS α IS06のケースが韓国で買えちゃう？

　日本でも海外メーカー製のスマートフォンが、すっかり当たり前の存在となりました。そのため、アクセサリー類も海外からの輸入品をよく見かけますし、逆に海外旅行に行って現地でiPhoneのケースを買ってきた、なんてこともできるようになっています。本連載でも、Galaxy SやGalaxy Tabのアクセサリーを韓国で買ってみたりしました（Galaxy S/Tabのアクセサリーを本場韓国でゲット）。

SIRIUS α IS06は韓国Pantech製（写真はモックアップ）

　でも、それができるのは日本と海外で同じモデルが出ているSamsungやHTC、Huaweiなどの製品。すなわち、ドコモやソフトバンク、イーモバイルユーザーだけが味わえる楽しみなのですね。auだって海外メーカースマートフォンとしてPantech製のSIRIUS α IS06を出していますが、これは日本専用モデルのため海外では同じ製品は販売されていません。つまり、SIRIUS α IS06のケースやカバーは、日本でしか購入できないのです。

Pantechは韓国ではSKY、カタログにはもちろんビョン様

　ところで、Pantechは韓国メーカーですが、企業合併の過去があり韓国内ではSKYブランドで端末が販売されています。韓国のSKY＝世界のPantech、なのですね。韓国ではSamsungやLGがハイエンド＆多種多様なラインナップなのに対し、SKYはデザインに力を入れた製品で勝負しています。そのため、SKYのスマートフォンは他メーカー品よりもスタイリッシュな製品が多く、特に女性に受けているそうですよ。そして、SKYのイメージキャラクターは先日、日本で行なわれたPantechのイベント（ニコ動もサクサクなAndroid 2.2端末『IS06』発表会レポ！　PRでビョン様も登場）にもやってきたあの人、イ・ビョンホンです。

IS06のベースモデルは韓国SKY VEGA（写真はモックアップ）

　実は、SIRIUS α IS06のベースモデルが韓国にあるんです。それは、SKYのVEGA。VEGAは韓国シェアトップのキャリア、SK Telecom向けの製品で通信方式はW-CDMA。でも、SIRIUS α IS06と同じAndroidスマートフォンであり、外観はほとんど一緒。両者を正面から並べてみると、ロゴやボディー周囲のメタリックパーツの素材以外は、本当に同じですね。SIRIUS α IS06は日本の女性にも受けがいいらしいようですが、韓国で女性にモテモテな製品であるVEGAがベースならそれも納得できます。

コネクターあたりに差がある

　でも、背面を見るとSKY VEGAには3.5mmヘッドホンジャックがあり、一方SIRIUS α IS06は充電コネクター付近が盛り上がっているなど、デザインに若干の差異が見られます。でも、これくらいの差なら、同じケースをはめることができるかもしれません。つまり、韓国で売っているSKY VEGAのケースが、SIRIUS α IS06でも使えちゃうのかも？

ってことで韓国でVEGAのケースを買ってきたぞー

　韓国ならSKY VEGAのケースは豊富に売っているだろうし、物価差を考えると日本よりも値段が安いはず！　てなことで、さっそく韓国へ飛んで行って、ケースを買ってきました。SKY VEGAの韓国でのモデル名はIM-A650S。最近は新モデルとなるVEGA Xも出ているので、もしも韓国へ行ってケースを買う際に「どっちのVEGA？」と聞かれたら、「VEGA、650のほう」といえばいいでしょう。というか、その場でSIRIUS α IS06を見ればわかってくれるでしょうね。

この手のケース屋さん、最近減っているかな

　ところで、韓国でケースやカバーを買う場合は、街中や駅構内に各機種用をずらりと並べた屋台のようなお店があるのですが、最近はちょっと減ってきているような気がします。これがSamsungならメーカーの専門店などもあるのですが、SKYは韓国内シェア3位とはいえアクセサリの数はやや少ないようです。今回はPC関連ビルが集まる龍山の旧電脳ビル側にあるケース専門店で買ってみました。

代理店の場合はケースをたくさん置いてある店を探せ！

　街中や家電ビルにたくさん入っている携帯電話の代理店の場合は、店の奥にケース類をたくさん展示して売っているなら見つかる可能性は大。韓国語の単語を並べて「ベガ　ケース イッスムニカ？（ありますか？）」。これでたいてい通じるので、チャレンジャーな人はガンガンお店をアタックしてみて下さい。

TPU素材のケースは問題なし

　では、さっそくSKY VEGA IM-A650Sのケースを、SIRIUS α IS06に取り付けてみましょう。まずは最近、海外では流行のTPU（熱可塑性ポリウレタン）のケース。シリコン系と違ってコシがあり、安っぽくなく、厚手なのに柔軟性のある素材です。こちらは問題なく装着可能。充電コネクタ部分もうまいことクリアしています。現地価格は5000～8000ウォンなので、高くても600円くらい。お土産にもちょうどいい値段です。

ボディーカバーはちときびしい

　一方、背面にぴったりと装着できるボディーカバー形状のケース。こちらはやはり充電コネクター部分がケースに当たってしまうのか、ケースを装着すると右側部分が少し浮いてしまいます。カラフルなものが多く、これがつけられたらSIRIUSα IS06の雰囲気をいろいろと変えることができるのですが、残念無念。ちなみに、お値段は1万ウォン前後なので800円くらいです。

フリップ式ケースはぴったり

　では、本体の液晶面をカバーできる、フリップ式のケースはどうでしょうか？　こちらはケース内にプラスチックの台座があり、そこに本体をはめこむ形状になっています。本体を上下部分で押さえるために、側面のコネクターやボタン部分には余裕があるようで、SIRIUSα IS06にぴったりと装着できました。お値段は1万～1万5000ウォンなので、高くても1000円ちょっと。やっぱり韓国は値段が安いですね。

まだまだ他にもVEGA用ケースは売っているらしい

　このように本体の形状は多少違うものの、韓国で売っているSKY VEGA用ケースの中にはSIRIUS α IS06に流用できるものもあるんですね。なお、韓国でこの手のものを買うときは、お店の人に「ちょっと試してみていい？」と聞けばたいていその場で装着をテストさせてくれます。SIRIUS α IS06ユーザーの方、韓国に行く機会があれば、ぜひVEGAのケースを現地で探してみてください。

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