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ヨーロッパでSIMロックフリー版iPhone4の購入を試みる!

2010年09月24日 16時42分更新

──SIMロックフリー版のiPhone4の調達方法──
「海外旅行のついでに買ってくるか、現地の友達に頼む」

 これは日本通信、三田社長が緊急インタビューで、ベストと述べていた方法だ(ちなみにeXpansys提携発表前)。

 はたして海外旅行のお土産に“iPhone4”は現実的か? 実体を確認すべく、デジタルスナフキンことライター中山がフランス、スイス、イタリア、ドイツの4ヵ国を回ってきた。

まずはパリのルーブル店
まずはパリのルーブル店
↑ルーブル美術館の地下にあるショッピングセンター内にある。
展示方法は万国共通
展示方法は万国共通
↑アップルストアでの展示方法は、このあと訪れた国や日本も同じ。

 最初に訪れたのはフランス、パリのアップルストア。観光スポットしては定番のルーブル美術館に併設されている、地下ショッピングセンターにある“ルーブル店”にアタック。店内にはiPhone4が展示されており、価格も16GBが629ユーロ(約7万900円)32GBが739ユーロ(約8万3300円)と表示されていた。

 店内にいるアップルストアの店員に購入できるか聞いたところ、「すべてのモデル在庫なし」とのこと。どうやら在庫があれば手軽に購入できるみたいだ。

 そこで、パリにはもう一件アップルストアがあるので、急いで次の店へ移動。

パリ2店目のオペラ店
パリ2店目のオペラ店
↑7月にオープンしたばかり。パリのオペラハウスそばという、こちらも観光地のそば。

 オペラ店も同じようにiPhone4が展示してあったので、店員に聞いてみたところ「午前中はあったんだけど……」とザンネンなお返事。そこでいくつか質問してみたところ、次のような状況がわかった。

●随時入荷しているが、いつ入るかはわからない
●朝電話で確認して、すぐに来店するのが確実
●免税申請ができる

 とはいえ、何度か知人にパリのアップルストアに電話をしてもらったのだが、ほとんどつながらなかったとのこと。というわけで、現状では朝一番にアップルストア行って、運が良ければ購入できるといった感じだ。

 免税申請ができるのは大きなポイント。現地の価格には、日本でいう消費税が含まれており、なんと約20パーセントが税金だ。購入時に「デタックス プリーズ」とお願いすると、申請書を作成してくれる。これ持って空港で申請すると、税金ぶんが返金される。

 このあたりの手続法は、各国旅行ガイドブックなどが詳しい。注意点は2つ。ひとつは、現物がないと申請できないので、機内預けにする場合は空港チェックイン前に行なうこと。もうひとつは、未使用でないとダメなので、運良く買えたとしても、うれしさをグッとこらえ、免税申請が完了するまで開封しないことだ。

 この、iPhone4の入荷状況は購入方法、免税申請方法は以下のスイス、イタリアも同様。特に免税は、転送サービスを使って並行輸入する場合は使えない手段なので、現地で直接購入する大きなメリットだ。

スイスのジュネーブ店
スイスのジュネーブ店
↑レマン湖ほとりのショッピング街にあるアップルストア・ジュネーブ店。
店内は大盛況
店内は大盛況
↑パリ同様、観光地ということもあり、地元民だけでなく観光客も多く店内はごった返していた。

 パリをあとにして、次に向かったのがスイスのジュネーブ。ジュネーブにもアップルストアがあるので行ってみたところ、残念ながら在庫切れ。入荷も次はいつかわからないと言われてしまった。価格は16GBが769スイスフラン(約6万6000円)32GBが899スイスフラン(約7万7200円)

ローマはキャリアショップで
ローマはキャリアショップで
↑スペイン広場のそばにあるボーダフォンショップ。iPhone取り扱いキャリアのうちのひとつだ。

 次に向かったのはイタリアのローマ。ローマにもアップルストアはあるが、滞在時間が短かったために行けず、かわりにiPhone4を扱っているキャリアのひとつ“ボーダフォン”のショップに行ってみた。価格は16GBは659ユーロ(約7万5000円)32GBが779ユーロ(約8万8000円)

 しかし、またしても売り切れ。ローマ在住の知人もiPhone4が欲しくて取り扱っている3つのキャリアを回ってみたが、すべて売り切れていたとのことだ。

ミュンヘンのアップルストア
ミュンヘンのアップルストア
↑古風なヨーロッパ的店舗が並ぶなか、ガラス張りの店舗を構えるドイツ・ミュンヘンのアップルストア。

 最後に訪れたのが、ドイツのミュンヘンにあるアップルストア。ここで店員にiPhone4が買いたいと伝えると「契約が必要だよ」と言われてしまった。
 ドイツでの販売方法は日本と似ていて、取り扱っているキャリアも1社で購入時に回線契約が必要。旅行者が気軽に購入というのは難しい。
 さらに問題なのはドイツ版は“SIMロック版”ということ。フランス、スイス、イタリアではSIMロックフリー版が購入できるが、ドイツにはSIMロックフリー版はない。iPhone4はドイツ旅行のお土産には不向きだ。

 というわけで、結局私は1台も購入できなかったが、フランス、スイス、イタリアでは“在庫さえあれば”旅行者でもお土産として購入できることがわかった。海外に行ったら、アップルストアやiPhone4取り扱いキャリアショップを“朝イチ”で訪問してみよう!

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