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Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』

【第9回】鯖を私物化!? 激安鯖で快適動画エンコード!!

2010年02月26日 14時20分更新

 前回のスペシャル動画【SOHO編 第一幕】はこちら!
  
■外見はまったく同じでも性能は大幅パワーアップ!!

 前回で基本設定がひととおり終わった激安鯖。システム管理者としては、安定動作してくれて、ひと安心なのだが自作PC大好きなワタシとしては、ちょっと物足りない。というわけで、激安鯖をサーバー業務以外にも使えるように、CPUとメモリーをパワーアップすることに決定!! ただ、激安と言っても、中身はサーバー。採用マザーボードやメモリーは、自作PC向けとひと味違っており、メモリーにはメモリーエラー発生時もシステム停止せずにデータ修復するECC付きを採用。純正品だと1GBで5000円、アキバの中古ショップでも、2000円前後とECCなしよりは割高だ。しかし、24時間安定動作してこそサーバー。差額は安定代ということで、ECC付きの2GB×2枚、計4GBを1万1800円で購入。さっそく、交換すると、なんの問題もなく4GBを認識。標準容量の1GBでは、若干動作が重かったが、サクサク動くようになった。
 
 

Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』第9回:サーバーマシンの横に仮設置
↑CPUとメモリー換装は、ドライブベイを開けて行なう。CPUは緑のカバーとヒートシンクを外そう。なお、ヒートシンクのネジは、対角線の順に外したり締めるのが◎。

 
 次は大本命のCPUだが、メモリーとは違い交換したCPUが動作するかはス賭けナになる。選んだのは、4500円と安価ながらデュアルコアの『Celeron E3200』。動作クロックは標準搭載の『同430』より、600MHzアップした2.4GHzになる。こちらも問題なくデュアルコアのCPUとして認識して、動作もオーケー。 さっそく、動画エンコードを試してみると、所要時間は430の半分以下に短縮された。

使用コアを選択できる
Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』第9回:使用コアを選択
↑エンコード時の使用コア数をひとつに設定すれば、サーバー業務の負荷を回避できる。

  

パワーアップの効果は絶大
Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』第9回:パワーアップの効果は絶大
↑エンコードソフトの使用コア数をひとつにしても、標準CPUより高速に完了している。(※41秒のAVCHDをH.264形式の640x360ドットにエンコード。)

 
 マシンの消費電力とCPUの発熱量も確認すると、動画エンコード時で消費電力は13Wアップした79Wに。発熱は、3度アップの50度になった。なお、ファン回転数は変化なく、静音性が損なわれることはなかった。

改造のベースはこのマシン!
Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』第9回:『富士通 PRIMERGY TX100 S1』
『富士通 PRIMERGY TX100 S1』 直販価格:7万6000円

 
 これで自分のお楽しみにも使えるようになったが、あくまで社内鯖なので、全CPUパワーをエンコードに使うわけにはいかない。「最近、鯖重くないですか?」なんて怪しまれたら、社内での立場が危なくなる。そこで、エンコードソフトで、占有するコアの数を変更。エンコード時間は若干かかるようになったが、仕事も遊びもバリバリこなす優秀な鯖の完成だ!

Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』第9回:プロフィール まっくろ黒子

筆者紹介 ── ITシステム管理者 兼 自作PCライター まっくろ黒子
 
分解や組み立てが大好きなワタシ!! 激安鯖を自分好みのサクサク動作マシンにパワーアップだ。でも、みんなには内緒。

 

副本部長梅田の鯖のハナシ

Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』:副本部長梅田
梅田 成二
マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 副本部長

コンシューマー向けのWindows Home Serverからガチガチにエンタープライズ向けの各種Windows Serverまで、サーバー向けWindows全般を担当。週アス的にざっくり言うと「MSのカタめの部署のエラい人」。

 
 この連載を読んで、やっぱりサーバーがあると便利やなぁ、と思った人も多いんちゃうかな。でも、いざ自分の会社や自宅に導入しようとすると二の足を踏む人もいるかもね。

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 WindowsServer製品の中でも特にSOHOや中小企業で使われることが多い4つの製品、Windows Small Business Server 2008、Windows Home Server、Windows Storage Server 2008、Windows Server 2008 R2 Foundationを対象に、サーバーの導入、設定をマイクロソフトの認定パートナー“りんくる”さんが88,000円でやってくれます。

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