ユーザーがあるサイトを閲覧している時間もまた、アクセス解析のデータとして計測されています。これを“滞在時間”、あるいは“タイムスペント(TS)”と呼ぶのですが、とりわけメディアサイトの場合はPVよりもこちらのほうが重要かもしれません。なぜなら……。
今後、ユーザーに自由時間をどれだけ費やしてもらえるか? がサイト価値をはかる目安になるからです。
1日のうちで自分の自由時間がどれくらいか考えてみてください。会社員の方であれば、平日は帰宅後の1~3時間くらいでしょうか。仕事の忙しさによっては、「今日の自由時間は、往復の通勤時間だけさ!」という方もいるかもしれません。
たった24時間のあいだに、食事に睡眠、通勤、仕事……といった諸々をこなすことを考えると、自由時間というのはなかなか貴重です。では、その貴重な時間を何に費やすのか。テレビ、DVD、ゲーム、読書、それともウェブ?
要するに、ウェブサイト閲覧も“余暇の使い方のひとつ”なのです。
メディアのウェブサイトであれば、1日に1分しか見てもらえないサイトより、1日に5分見てもらえるサイトのほうが広告を掲載する側からは魅力的でしょう。
もちろん、TSが長いに越したことはありませんが、その質も問われることは言うまでもありません。気ままに時間を使える学生と、仕事に追われる多忙なビジネスマンとでは自由時間の価値も違ってきます。さらに、何人に何時間滞在してもらえるのか? つまり、UUとTSをセットで考える必要も出てきます。
メディアのウェブサイトにとってライバルはテレビや新聞のようなアナログメディアだけではなく、旅行やスポーツ、AV視聴といったレジャー全般になりつつあるのです。
お気に入りのサイトを巡回するとき、それぞれどのくらいの時間滞在しているかを意識してみると新しい発見があるやもしれませんよ。自分の貴重な自由時間をどのウェブサイトに費やしているのか知って「へぇ~」と思うもよし。「なんて無駄な時間を……」とorzとなるもよし、です。
ちなみにサカモトはhttp://twitter.com/にスキマ時間を奪われまくりです。毎日結構な時間が吸い込まれてるような……。
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