新型iPhoneことiPhone 3G Sと搭載OSのiPhone OS 3.0をはじめ、Safari4、新MacBookPro、Snow Leopardと盛りだくさんの内容で世界を興奮させたWWDC2009初日。
特別企画のUstream中継は同時アクセスで2000人近くを集め、延べ3万数千人以上が視聴。週アスの現地リアルタイムレポート掲載用サーバーはアクセス過多でダウンするほどの大盛況となりました。
いったい何が起こったのか? 本企画の裏側を公開します。現場はもちろん、事件は会議室でも起きていました。詳細は以下。
まずは御礼とお詫びから。当日アクセスしてくれた皆様、いろいろとすみませんでした。ここまで大勢の方がアクセスしてくれるとは思っていませんでした。そして、長時間にわたりおつきあいいただき本当にありがとうございました。
振り返りますと、そもそも今回の企画は、
①WWDC会場現地の様子を開会前からリアルタイムレポ
②その様子を日本の週アス特設会場『リンゴカフェ』でチェック
③ガジェット専門家やAppleファンのゲスト陣が、あーだこーだと解説
④さらにその様子をPC前の皆さんにライブ中継でお届け
⑤スポーツバーのサッカー観戦的なノリで、みんなで一緒に盛り上がろう!
という趣旨で実施されたものです。
当日の流れを振り返りつつ、時系列でまとめると以下のようになります。
6月8日 夕方頃
■Twitterで告知開始
6月8日 22:00
■ゆる~い雰囲気で中継スタート
ゆるゆるな進行でリンゴカフェからの中継をスタート。ゲスト参加の慶應義塾大学SFC研究所松村太郎氏による手馴れたトークでリンゴカフェがオープン。
(ありがとうございました!>松村さん)
電脳空間カウボーイズのシン石丸氏、アスキー総合研究所の遠藤所長を交え、現地会場前の行列レポートを見ながら今回の見所やApple、PC/ITよもやま話に花が咲く。ちょっと遅れて、ドクターの愛称でおなじみライターのヤシマノブユキ先生が参戦。
【裏側】
音声まわりで視聴者のみなさんからいろいろとご指摘いただきつつ、各種チューニングなどしながら大きな問題もなく進行していました。この時点で、Ustream視聴者数は1000人超えを達成。
6月8日 23:50
■Macpeople編集部によるディープな話
日本の日付が変わる頃、遠藤所長と入れ替わりでMacpeople編集部のメンバーが登場。現地取材班と国際電話がつながるなか、Macpeopleの吉田編集長は開口一番、
「さっき村野さんから電話がかかってきて「出てくれ」って言われたんだけど、何しゃべればいいの?」
とコメント。進行のグダグダぶりを視聴者に見せつけることに。
(連絡遅いよ! 何やってんの! >村野編集チョ!)
このタイミングで新たなゲスト、『iPhone×Music iPhoneが予言する「いつか音楽と呼ばれるもの」』の共著者で、iPhoneアプリの開発を手がける永野哲久氏が登場。
永野さんが加わり、吉田編集長の仕切りでSnow Leopardやデベロッパーへの影響など、Mac専門雑誌ならではの切り口で濃い話に。吉田編集長は昨年のWWDCにまつわる思い出話も披露。
【裏側】
Ustreamでリンゴカフェの様子が視聴できないとの報告を、チャット経由で視聴者の皆さんからもらいました。映像と音声のクオリティを下げて負荷を減らすなど調整するものの、アクセス数は増加する一方。Ustreamの視聴者数は1400人を超えています。
現地リアルタイムレポートは一見問題なさそうな雰囲気。しかし、現地組から会場のWi-Fiを皆が一斉に使い始めたせいで、回線がつながりにくいとの報告も……。
6月9日 01:30
■休憩タイム
リンゴカフェは休憩タイムに突入。2:00からの本番にそなえ、リンゴジュースを飲んだり、アップルパイを食べたり(リンゴカフェだけに)、ヤシマさんさしいれの団子で腹ごしらえ。
この休憩中にMacpeople編集部に代わって、週アス本誌の宮野編集長と週アス編集部きってのモバイル通ACCNが登場。
【裏側】
現地からのデータ転送に時間が掛かっているようで、現地組のアップロードした画像がリンク切れ表示になることがしばしばありました。
6月9日 02:00
■いよいよキーノートスピーチ開始!
週アス取材班は前から5列目をキープし、3人体制でリアルタイムレポートをスタート。SafariのプレゼンではIE8やChromeを、SnowLeopardのプレゼンではWindows7をdisっている模様もしっかりレポート。
【裏側】
この時点では、ほぼリアルタイムのレポートを実現しました。海外のWebメディア(本家某サイトさんや本家某サイトさんら)と互角のスピード、場合によっては週アスのほうが早いことも。
一方、システムはというと……
Ustreamの視聴者数は1800人に届かないところで横ばい。延べ人数はみるみる増えるものの、同時Stream数は1790前後を細かくいったりきたりしていました。
(どうやらUstream側で同時アクセス数を制限しているようでした。真相は?ですが……。詳しい方タレコミ待ってます)
そんな状況のなか、情報を求めるユーザーが殺到した結果、リアルタイムレポート用のサーバーに大きな負荷がかかり画像データが届かない状況に。現地取材班のライター宮本女史によるテキストレポートは続いたものの、いつしかレポート用ページも404 Not found表示が……。
【裏側】
リンゴカフェでは某サイトや某サイトで状況を把握しながらのトーク。米メディアのサイトはなぜ回線の影響を受けずに会場から素早くデータをアップロードできるのか? が話題になりました。
終了15分ほど前、現地取材班がTwitterでレポートを開始。とはいえ、Twitterもオーバーキャパシティー状態で閲覧できなくなることも。その数分後、レポート掲載用サーバーが復活! 最後の最後で、iPhone 3G Sの発売日情報や価格情報をお届けすることに成功。
6月9日 04:00
■現地生中継で熱気をお届け!
キーノート終了後、徹夜中のリンゴカフェメンバーには疲労の色が。そこに、現地取材班が生中継をスタート! 熱気さめやらぬ会場の雰囲気が伝わってくるハイテンションな中継で、アクセス数がみるみるアップ!
朝4:00という時間にもかかわらず、あっというまに1000人以上が視聴することに。最後はF岡週アス総編集長のまとめコメントで閉幕。
6月9日 04:30の終了時リンゴカフェ出演メンバー。Appleを片手に記念撮影!(リンゴカフェだけに) 左から松村氏、永野氏、シン石丸氏、村野ケータイ週アス編集チョ、ACCN、ヤシマ先生、週アス本誌宮野編集長。
以上、週アスWWDC企画『リンゴカフェ』の一部始終でした。
アクセスしていただいた皆さん、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。特に映像と音声の状況をチャットで報告してくれた皆さん、ご協力大変たすかりました。
今回を糧に、次回はもっと快適に楽しんでいただけるようスタッフ一同工夫しますので、これからも週アスをよろしくお願いします。
どんな様子だったのか? 今回多方面にわたりバックアップしてくれたUEI清水社長と現地取材班のイトーによるWWDC奮戦記をケータイ週アスにて掲載中です。アクセスは下のQRコードからどうぞ!
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なお、さらに詳細なWWDCの記事は6月16日発売の週刊アスキーに掲載予定ですので、ぜひ誌面をチェックしてください。(Web担:サカモト)
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