昨年12月からスタートした新4K衛星放送。4Kチューナー内蔵テレビは、昨年夏ごろから登場しはじめ、今年になると主力メーカーが発売する4Kテレビのほぼすべてが4Kチューナー内蔵となった。地デジ化のタイミングでテレビを購入した人の買い換え時期に当たることもあり、4K放送への注目度は業界の予想以上に高かった。
4Kの2番組同時録画機を投入するのは、パナソニック、シャープ、ソニーの3社
新4K衛星放送が始まった昨年12月の段階に、単体の4Kチューナーは各社から発売されたが、4Kチューナー内蔵のBDレコを発売したのは、パナソニックとシャープだけだった。どちらも4Kチューナーは1基のシングル録画タイプ(地デジなどの2Kチューナーは3基)で、4K放送の長時間録画(ビットレートを落とした録画)もできないなど、4K放送の番組を録画してBDに保存できるだけの最低限の機能が追加されたモデルだった。
しかし、今夏以降、BDレコの動きが一気に活発化した。まずは夏にパナソニックが早くも4Kチューナー内蔵の2号機を発売。4Kチューナーを2基搭載してダブル録画に対応し、4K放送の長時間録画も実現するなど、半年ほどの短期間での新製品とは思えないレベルの高機能化を果たした。秋には、ソニーとシャープも追従。ともにダブルチューナー搭載機で、ソニーについては、4K放送の長時間録画も実現した。
ここ数年のBDレコは機能的に大きな変化がなく、ネット連携機能や録画のしやすさなどに焦点を絞った改良が加えられてきたが、いまいち地味な印象であった。やはり、放送のフォーマットが変わると、BDレコ市場も一気に活性化する。特にパナソニックとソニーは、ダブル録画と4K長時間録画を両立しており、機能的にも似通っている(同時録画時の枠の割り当て方法や、録画形式など細かな違いはある)。どちらのモデルを選ぶべきか迷っている人も少なくないだろう。
ここでは、ソニーの4Kチューナー内蔵機「BDZ-FBT4000」(実売16万円台半ば)を紹介しよう。筆者は4K放送対応のダブルチューナー機を渇望していたので、パナソニックの「DMR-4W400」(実売12万円弱)を発売とほぼ同時期に購入していたが、後から発表されたBDZ-FBT4000が実力はとても優秀で、「両者をじっくりと比較してから選びたかった」と感じたほど。そんなソニーとしては初の4Kチューナー機の魅力をくわしく紹介していこう。
編注:記事内の表現を一部改めました。(2019年12月22日)
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