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BDZ-FBTシリーズなど

ソニー初の4K対応BDレコーダー、トリプルチューナ/4Kダブル録画に加え、11倍の長時間録画に対応

2019年09月02日 13時00分更新

 ソニーは9月2日、トリプルチューナー搭載で、4K放送の2番組同時録画にも対応した、4K Ultra HD Blu-ray Discレコーダー「BDZ-FBT」シリーズ4モデルなど、BD/HDDレコーダーの新製品を発表した。

 BDZ-FBTは、新4K衛星放送対応チューナー2基と、地デジ/BSデジタル/110度CSデジタル放送チューナー1機を搭載する。加えて、4Kダブル録画のみの「BDZ-FBW」も用意する。

 新4K衛星放送の開始に伴い、昨年から関心が高まっている4K録画対応レコーダー。しかし、ソニーが実施したユーザーアンケートでは「HDD容量の不足」「長時間録画への対応」「4K放送の同時録画機能」などを求める声が多くあったという。これらユーザーの要望を網羅することをコンセプトにしたのが新製品だ。また、地デジやBSデジタル放送では実現している、スマホ録画、チャプター再生/編集機能などを4K番組でもしっかり対応する。

録画順を気にせず、常に4Kダブ録+2K録画ができる

 FBTシリーズの容量は1TB(BDZ-FBT1000)/2TB(同2000)/3TB(同3000)/4TB(同4000)。FBWシリーズの容量は1TB(BDZ-FBW1000)/2TB(同2000)だ。

 2~4TBの構成比は昨年6月の段階で16%程度だったが、直近では30%程度にまで伸びているとのこと。一方で1TBモデルは40%程度を維持している。4K録画については、ソニーとしてはあくまでもDRモードの利用を推奨しているが、要望を踏まえ、最大で11倍(3Mbps)の長時間録画にも対応した(地デジなど2K放送は最大16倍)。なお、4K放送の長時間録画は、一度DRでHDDに記録した後、スタンバイ時に指定したモードに変換する仕組みとなっている。録画時の残容量には注意したい。

 長時間録画モードは7段階持つが、すべての形式がTSとなる。他社ではDR時にMMT(MPEG-H MMT)を選択する場合があるが、ソニーがTSにしているのは、方式が変わることによって、タイトルの結合ができないなど使い勝手の不自由さが出ない点を配慮したためだという。

UIの解説図

 また、市場では4K同時録画機能に対応したトリプル録画チューナーが出始めているが、3基のチューナーのうち、1基は従来の2Kチューナーという場合が多い。そのため、2K放送(地デジやBSデジタル放送)の録画にも4Kチューナーが利用される。この際に問題になるのは、2K放送の録画に4Kチューナーを使っていると、4K放送の新規録画や視聴ができない場合があることだ。

 例えば、地デジを3番組同時録画している時間帯があり、途中で1番組が終了したので、新しく4K放送を録画しようと思ったとする。その際に空いたのがたまたま2Kチューナーだったりすると、4K放送の録画や視聴ができないといったものだ。BDZ-FBTでは、こういった使いにくさが生じないよう、使用するチューナーを適切に割り当て、常に4K放送最大2番組の3番組同時録画ができる仕組みを入れたとする。

4Kだからといって機能は制限しない

 このほか、2018年モデルから採用している「新作ドラマ・アニメガイド」を4K放送にも拡大。ドラマ録画に強いレコーダーとして訴求する。また、番組表内にあるタレント名などのキーワードに合致した番組を自動ですべて録音する「おまかせ・まる録」なども継承する。

 使い勝手の面では「ジャンル別録画リスト」を採用し、放送を録画した番組はもちろん、増設したUSB HDD、4Kカムで撮影したパーソナルコンテンツなども、見やすく整理して表示できる。内蔵CPUの性能アップによって、番組表の高速スクロールが快適となった。速度は2018年モデル比で、2倍以上アップとのことで、基本性能の向上によって。画面遷移などもストレスなくできる。

番組表のUI(イメージ)

 ブラビアシリーズとの組み合わせでは、4Kブラビアモード(おまかせ画質設定)が使える。ディスプレー種別設定に加え、画質調整項目のパターンも500から2500に増やすなど、性能が改善した。また、ブラビアのリモコンを使うことで、Google アシスタントの音声を使った録画番組の検索、録画予約などもできる。

 加えて、2Kトリプル/ダブル録画対応の「BDZ-ZT/ZW」シリーズ3モデルも発表した。3チューナーで1TBの「BDZ-ZT1700」、2チューナーで2TBの「BDZ-ZW2700」、1TBの「BDZ-ZW1700」となる。

 価格はすべてオープンプライス。

BDZ-FBT1000は10万円前後(税抜)
同2000は11万円前後(税抜)
同3000は12万5000円前後(税抜)
同4000は15万円前後(税抜)になる見込み。

BDX-FBW1000は8万5000円前後(税抜)
同2000は9万5000円前後(税抜)

BDZ-T1700は6万5000円前後(税抜)
BDZ-ZW2700が6万5000円前後(税抜)
同1700が5万5000円前後(税抜)となる見込み。

 また、4Kブラビアを持っている、もしくはキャンペーン内に同時購入した人を対象に1万円キャッシュバックするキャンペーンも来年1月31日まで実施する(応募は2月21日まで受付)。詳細はキャンペーンサイトを参照してほしい。

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