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最大3番組同時録画、サクサク使える快速性も魅力

年末特番の録画におすすめ、4Kダブル&長時間モード搭載のソニー「BDZ-FBT4000」

2019年12月21日 23時00分更新

4Kダブル録画/2Kトリプル録画対応で、HDD容量は4種類

 まずは、ソニーの「BDZ-FBT4000」の概要を紹介しよう。

 BS/110度CS4Kチューナーは2基。地デジと2K放送のBS/110度CSチューナーを3基内蔵する。同時録画は最大3番組までとなる。4K×2+地デジ×1、4K×1+地デジ×2、地デジ×3など組み合わせは自由だ。BDドライブは、BD-R/REの1層と2層、BD-R/REのXL規格(3層と4層)の記録・再生に対応。もちろん、どのBlu-ray DiscにもHDDに録画した4K放送をダビングできる。

 内蔵HDD容量は4TB。このほかに「BDZ-FBT3000」(実売12万円台半ば)、「BDZ-FBT2000」(実売11万円弱)、「BDZ-FBT1000」(実売9万円台半ば)のバリエーションを持つが、HDD容量以外はすべて共通だ。価格やHDD容量(最大録画時間)を吟味してちょうどよいモデルを選ぶといいだろう。また、USB HDDを増設してHDD容量を増やすことも可能なので、無理に大容量の内蔵HDDにこだわる必要はないだろう。

 ただし、SeeQVault規格はまだ4K放送の録画に対応していない。4K放送番組の保存やダビングはできない。これは他社も同様だ。

 このほか、スマートフォンとの連携で、家の外でもテレビ番組の視聴ができるが、4K放送の場合は、録画済みの番組のみ(放送中番組の配信は不可)。そして、4K画質での配信はできず、2K解像度に変換しての視聴となる。このあたりも他社も同様だ。

 注目すべき4K放送の長時間録画モードは、全部で7種あり、最大で11倍相当となる。4K放送や4Kコンテンツと同じHEVCで再エンコードを行うので、従来のAVCよりも効率のよい変換が可能だ。ちなみにパナソニックは最大4倍相当までだったが、今は6倍相当や8倍相当、8~12倍相当の「おまかせ長時間」をアップデートで追加している。

 とはいえ、後で詳しく紹介するが、4倍を超える長時間モードはあまり実用的ではなく、10倍以上のモードはただの数値競争なのであまり気にすることはない。

各録画モードの名称と転送レート、BD一層ディスクへの録画時間
名称 転送レート BDディスク(1層)への記録時間
DR 放送と同じ 約1時間35分
XR HEVC/22Mbps 約2時間15分
XSR HEVC/16Mbps 約3時間5分
SR HEVC/11Mbps 約4時間20分
LSR HEVC/8Mbps 約6時間5分
LR HEVC/6Mbps 約8時間25分
ER HEVC/4Mbps 約11時間50分
EER HEVC/3Mbps 約16時間30分

 さっそく自宅で使ってみた。見た目については従来機とほぼ同じ。

 取材機をお借りして、自宅の視聴室で使ってみた。外観は従来の2Kモデルとほぼ同じで、型番を確認しないと違いがわからない。リモコンには、放送切り替えボタンに「4K」ボタンが追加されており、ごくわずかだが違いがある。

 背面の入出力端子も同様で、HDMI出力は2系統、増設HDD用のUSB 3.0が1系統、LAN端子が1系統となる。意外と見落としがちだが、去年あたりのモデルから外部入力端子のないモデルが増えていて、本機もビデオ入力端子はない。また、光デジタル音声出力もない。このほか、本体前面にもビデオカメラなどのダビング用としてUSB端子が1系統ある。

本体の右側にあるカバー内に、USB端子が1系統ある。ビデオカメラなどとの接続用だ。

背面の様子。左から、LAN端子、HDMI出力×2、アンテナ端子、USB3.0端子となる。アンテナ端子のBS/110度CS用の入出力は2K/4K共用だ。

付属のリモコン。基本的には従来と同じデザインだが、12キーの下にある放送切り替えボタンに4Kボタンが新設されている。

 設置については、電源ケーブルを接続し、アンテナケーブルをはじめ、HDMIケーブルやLANケーブルを接続すれば準備は完了だ。

 ここで軽くおさらいしておくと、新4K衛星放送を受信/視聴するには、対応するBSアンテナ、アンテナ線およびブースターや分配器などが必要だ。配線をすべて交換するというとハードルが高そうに感じるが、実は従来のBS/110度CS放送が見られる環境ならば、4K放送の一部(NHKほか民放BS局)の放送を受信・視聴できる。

 最終的には左旋・右旋の両方に対応した衛星アンテナへの交換を始め、受信設備全般の見直しをした方が、すべてのチャンネルを受信できるようになるので安心だ。とはいえ、すでにBS/CSアンテナがある家庭ならば、案外簡単に4K放送の視聴はできる点も覚えておきたい。ちなみに、4K放送対応のアンテナであれば、従来の2KのBS/CS放送もそのまま受信できるので問題はない。本機の場合も、BS/110度CSアンテナの端子は1系統だが、4KのBS/110度CSも、2KのBS/110度CSも両方視聴・録画できる。

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