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持ち運び時の不安を解消するアルミボディーも魅力

PUBG LITEも写真・動画編集も!第10世代Core搭載ゲーミングノート「Razer Blade Stealth 13」が凄い

2019年12月27日 11時00分更新

ゲームだけでなく、クリエイティブ作業でも活用できる

 ゲーミングパソコンは高性能なパーツを組み合わせているため基本性能も高い。これはゲーム用途だけでなく、高負荷の作業をするパソコン全般にも当てはまることだ。そこで今回は、クリエイティブ系のソフトを使って実用性を確認してみた。

 まずは画像編集ソフト「Adobe Photoshop」と、RAWデータから画像データを作成するRAW現像ソフト「Adobe Photoshop Lightroom Classic」で実力をチェックしてみよう。

設定のパフォーマンスを見てみると、「Intel Iris Plus Graphics」と表示され認識されている。しっかりOpenCLのアクセラレーション効果が得られるようだ

タスクマネージャーで確認しながら「フォールドぼかし」を適用。このように派手にGPUが動作していることがわかる。画面書き換えの反応速度はもちろん、追従性も高い。作業的になんの不満も感じない応答速度だ

RAWデータから画像データを作成するRAW現像ソフト「Adobe Photoshop Lightroom Classic」でも、GPUアクセラレーションは有効になっている

シャープネスを強めに適用させて画面を拡大し、細部のチェックを実施するとGPUが反応。画面の書き換え速度に不満は感じなく、素早く確認できる

2400万画素のデジタルカメラで撮影したRAWデータを500枚、補正なしでそのままPSD形式(16bit)で書き出しにかかった時間は約7分35秒。デスクトップパソコンかと思えるくらいに早かった

Lightroomでの書き出しはストレージの書き込み速度に大きく影響を受ける。「CrystalDiskMark 7.0.0」で測定するとシーケンシャルリードは3374MB/秒。NVMe対応のSSDならでは速度だ

 続いて、動画編集ソフト「DaVinci Resolve 16(16.1.12)」で検証してみた。デジタルカメラで撮影した4K/24fps、1カット約30秒の動画をつなぎ合わせて約10分の動画を作成、書き出しの作業を行なった。

DaVinciの設定でもGPUが認識され、OpenCLのアクセラレーションが有効になっているのが確認できる

カットの合間にトランジションを入れてプレビューを行なうと、GPUの稼働率が上がった。実際のプレビュー画面ではコマ落ちが生じてスムーズな再生はできないが、動作状態の確認はできる

約10分の動画をYouTubeのプリセットで1080p、ファイル形式をMP4に変更して書き出しを行なった。処理時間は約15分と、再生時間の約1.5倍ほどとなった

 動画の書き出し時にタスクマネージャーを見てみると、CPUはほぼ100%使い切っていて、GPUの稼働率は30%強。ハードウェアアクセラレーションの効果はそれなりといったところだ。さすがに内蔵GPUでの効果的なハードウェアアクセラレーションは厳しいが、思っていたよりも機能していると感じた。これなら出先で簡易編集をするのもそれほど苦にはならないだろう。当然、GPUが載ったパソコンのほうが快適だが、モバイルノートパソコンでこれだけの作業ができる点はかなり評価してよいと思われる。

 ロケなどは荷物が増えやすく、撮影用の機材を重視するか、それともパソコンを重視するかで悩むことが多々ある。現場でこれだけの処理ができるモバイルノートなら、撮影機材をより充実させることができるだろう。私の場合、現場では雰囲気がつかめる程度の処理しかしないことが多い。クライアントに見てもらいながらチェックするにしても、処理速度においては十分な速さなので、ロケ用に持っていくモバイルノートパソコンとしてこれは欲しいと感じた。

PUBG LITEはデフォルト設定でも十分遊べる!

 検証中に偶然「PUBG LITE」がリリースされた。PUBG LITEは低スペックパソコンでも遊べる基本無料のゲームタイトルで、推奨動作環境はCPUがCore i5(2.8GHz)、GPUがGeForce GTX 660かRadeon HD 7870、必要動作環境はCPUがCore i3(2.4GHz)、GPUがインテル HD グラフィックス 4000となっている。後者の環境であれば本機でも動かせそうだと思い、試しにPUBG LITEをインストールしてみた。

チュートリアルの広場で動作状況を確認してみたところ、CPUはかなり余裕があり、人が多い場所に向いても90%程度までしか上がらなかった。GPUは状況によるが、ほぼ100%使い切る感じだった

 設定はデフォルトのままで軽めだが、多少は軽くできそうなので十分に遊べるスペックは持っているだろう。GPUはほぼ100%で動作し、コマ落ちや重いと思えるようなことはなくヌルヌル動いていた。タスクマネージャーを見なければ余裕で動作していると感じるほどだ。グラフィック設定の質を上げるととたんに重くなってしまうものの、デフォルトでも十分に遊べるクオリティーになっている。PUBG LITEが気になる人はチェックしてもいいかもしれない。

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