持ち運び時の不安を解消するアルミボディーも魅力
PUBG LITEも写真・動画編集も!第10世代Core搭載ゲーミングノート「Razer Blade Stealth 13」が凄い
Razerの13.3型ゲーミングノートパソコン「Razer Blade Stealth 13」から、シルバーボディーとホワイトのキートップを採用した新色モデル「Razer Blade Stealth 13 フルHD Mercury White」が登場した。薄くてシンプルなデザインにして頑丈そうな作りはゲームプレイに加えて、クリエイティブ系の仕事現場にも似合いそうな雰囲気を持っている。価格は19万3380円から。
CPUにはインテル製の第10世代Coreプロセッサー「Core i7-1065G7」を搭載。4コア/8スレッドで動作し、クロック数は1.30GHz、ターボブースト時には最大で3.90GHzまで上昇する。立ち位置的にはゲーミングパソコンだがGPUは搭載しておらず、代わりにCPU内蔵の「インテル Iris Plus グラフィックス」を採用している。がっつり重めのゲームよりも、軽めなネットゲームや、MMORPG、ブラウザゲームなどを手軽に楽しむための構成といえよう。
メモリーは16GBで、ストレージは256GB SSDとなっている。ストレージ容量は大きめのデータを扱う場合だと少し足りないかもしれないが、こまめにバックアップしていれば問題はないだろう。
これだけ高性能なパーツで構成されていると、ゲームだけでなく仕事でも十分に使えるのではないか。そこで今回はゲームプレイとクリエイティブ作業において、Razer Blade Stealth 13 フルHD Mercury Whiteはどれくらい有用なのかをチェックしてみた。
モバイル以上の高い性能を発揮
Core i7-1065G7とインテル Iris Plus グラフィックスがすごい
まずはCore i7-1065G7とインテル Iris Plus グラフィックスの実力を各種ベンチマークソフトで確認しておこう。
パソコンの総合的な性能をチェックできる「PCMark10」で計測した結果、スコアは「4416」とかなり良好な数値を検出した。「Digital Content Creation」と「Video Score」の数値は低めだがほかのスコアは大きく、CPUにかなりのパワーがあると感じた。
続いて、CGのレンダリング性能から独自のスコアを算出するベンチマークソフト「CINEBENCH R15」でCPUとGPUの性能をチェック。OpenGLのスコアは「72.27fps」、CPUは「625cb」、CPU(シングル)は「182cb」となった。モバイル向けの電力消費抑えめなのでマルチのスコアの伸びはそこそこ。だが、シングルでのスコアは高く、ゲームやクリエイティブ系のアプリで真価を発揮しそうだ。
さらに「CINEBENCH R20」でもCPUの性能をチェックした。CPUのスコアは「1526pts」、CPU(シングル)は「451pts」という結果となった。デスクトップ向けのミドルレンジに迫る性能があり、もはやモバイルというカテゴリーでは収まりきらない実力を持っていることがわかる。
3DMarkの「Time Spy」(DirectX 12の性能をチェックするためのテスト)で測定したところ、スコアは「977」となった。4桁に届かなかったのは残念ではあるが、CPU内蔵のGPUでこれだけの性能が出ているのはすごいことだ。軽めのゲームなら十分に楽しめる性能だろう。
今度はゲームのベンチマークテストも実施。「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(以下、FFXIV)」はデフォルト時の設定である「フルHD(1920x1080ドット)」「高品質(デスクトップPC)」でテストしたところ、スコアが「2892」、評価が「やや快適」となった。FFXIVでも設定が高い状態では少し厳しそうだ。
画質の設定を高品質のままで「デスクトップPC」から「ノートPC」に変更するとスコアは「3615」で、評価は「快適」に向上した。画質の設定だけでかなり快適になった。
デフォルト設定時でベンチ測定中の様子をタスクマネージャーでチェックしてみた。CPUは上がっても60~80%程度だが、GPUはほぼほぼ100%使い切っている。この点のグラフィックに要点をおいたゲームでは多少厳しいと思われる。なお、設定を高品質(ノートPC)に変えた状態でも動作状況は変わらなかった。
CPUの性能は格段に上がっていて、もはやモバイル用という印象はない。また、ディスクリートGPUは搭載されていないが、内蔵GPUの性能もかなりよくなったように感じた。
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