週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

富士通クライアントコンピューティング主催の「Day567プレスツアー」に参加

匠の工場「島根富士通」で見た、人と機械によるスマートものづくりの現場

2019年11月25日 18時00分更新

全自動一貫ラインを導入するプリント基板製造

プリント基板の製造ラインも見学できた。まず、プリント基板に半田を印刷し、部品を置いてリフロー炉で焼くのが基本的な工程となっている。

工程を経て完成したプリント基板

 プリント基板の製造ラインも見学できた。プリント基板に半田を印刷し、部品を置いてリフロー炉で焼くのが基本的な工程となっている。小ロットで多品種を製造するため、段取り作業の効率化を実践している。プリント基板にQRコードを印字して、装着データの自動変更やレール幅替えの自動化などを行なうという。

半田の自動販売機「販蔵君」

 個人的に興味深いと感じたのは、半田の自動販売機「販蔵君」だ。半田ぺーストの確実な先入れ先出し、安定した低温(5度~10度)保存による品質劣化防止、容易な在庫管理を実現しているとのこと。当然ながら無料である。

基板に部品を貼り付ける汎用マウンター

出来上がった基板をチェックするアームロボット

 全自動一貫ラインを導入しており、こちらのラインも人と機械の協調によって形作られている。一連の工程を経た後、アームロボットの手で出来上がったプリント基板を自動で検査を行なう。その後、検査を終えて無事出来上がったプリント基板は2階に運ばれ、製品の製造ラインに流れていくといった具合だ。

 「卓越したものづくり力の追求と、ものづくり力を活かしたサービス企業への展開」という経営方針を軸に日々進化を続ける島根富士通。同社の工場を一通り見学してみて、出雲ブランドの強みとこだわりを目にすることができた。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう