週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Xperia 1よりも使いやすい!? 小型で高性能「Xperia 5」の魅力を徹底分析

超広角も夜景もキレイに撮れる
トリプルカメラ

 背面のトリプルレンズカメラは、上から望遠(52mm/F値2.4)、標準(52mm/F値1.6)、超広角(16mm/F値2.4)という構成。有効画素数はすべて約1220万画素。Xperia 1とはレンズの並び順と搭載位置が異なりますが、スペックは共通しています。

トリプルレンズカメラは、Xperia 1では中央に搭載されているが、Xperia 5では左上に搭載

 手元にXperia 1がなかったので、同じ被写体での撮り比べはできませんでしたが、撮影画質もXperia 1と同等の印象。被写体を認識して、自動で最適な設定をしてくれる「プレミアムおまかせオート」が初期設定でオンになっていますが、そのままで使ってOK! 空が妙に青くなり過ぎたり、緑が濃くなり過ぎたりすることはなく、ナチュラルで、すっきりとした色調で撮れます。ただし「料理」と認識されると、かなり暖色が強くなるので、好みによっては解除したほうがいいかもしれません。

「プレミアムおまかせオート」によって被写体・シーンを自動認識。「逆光&人物」といったシーンと被写体を組み合わせた認識も行われる。また、人物を撮る場合は、瞳でピントを合わせる「瞳AF」が有効になる

人物を撮った作例。肌が明るくきれいに見えるように補正される

花を撮った作例。マクロ撮影が有効になり、背景がぼける

料理を撮影すると、暖色系が補われるようだ

猫を撮った作例。シャッター音が小さめなので、動物が撮りやすそうだ

夜景もきらびやかに撮影できた

レンズに指が被っている場合など、失敗を未然に防ぐためのガイド機能も追加された

 超広角も、いい感じで撮れました。Xperia 1では広角レンズ特有のパース(歪み)が強く出る印象だったのですが、Xperia 5では、気にならなくなっていました。カメラの設定画面を確認したところ、Xperia 1では歪みを補正しない「画質優先」に初期設定されていましたが、Xperia 5では「歪み補正優先」に変更されていました。なので、あえて歪みを補正せずに、遠近感を強調した写真を撮ることもできます。

超広角で撮影

標準で撮影

望遠(光学2倍ズーム)で撮影

超広角で撮影する場合、歪みを補正するか否かを選択できる

 ちなみに、Xperia 1とXperia 5の差分は、センサーにあります。Xperia 1はメモリー積送型のセンサーを搭載しており、960fpsのスーパースローモーションを撮影できます。Xperia 5は一般的な120fpsのスローモーションが撮影可能。どうしても960fpsで撮りたいという人は少ないと思いますが、そういう方は注意してください。

 フロントカメラはF値2.0で、約800万画素。Xperia 1から変更はありません。最近は、高画素のフロントカメラを搭載する機種が増えているので、正直なところ少し物足りない気はします。ですが「ポートレートセルフィー」という機能を使うと、背景をぼかしたり、肌のキメを整えたりできます。iPhoneのフロントカメラよりは使い勝手がいいでしょう。

撮影モードの選択画面。「ポートレートセルフィー」を選択すると、フロントカメラが起動

好みのボケ度合いを設定できる。目を大きくしたり、小顔にしたりといった美顔補正も可能

 Xperia 1に初搭載されて注目された「Cinema Pro」も引き続き搭載。UIを改良し、使いやすくなったと聞いていますが、映画のような作品を撮るには、それなりのセンスやテクニックが要るようで、筆者はまだ使いこなせずにいます。ですが、Xperiaでしか使えない機能なので、ひと味違う映像を撮りたい人は注目すべきでしょう。

プロ用の映画撮影機材の開発チームが監修したという「Cinema Pro」。筆者はうまく使いこなせず……

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事