サイドセンス、ゲームエンハンサーなど
独自機能の使い勝手は?
21:9のシネマワイドディスプレイは、画面を分割して2つのアプリを同時に利用するマルチウィンドウにも適しています。上に16:9(横)の動画を表示させても、下に16:9(縦)の表示スペースを確保でき、ブラウザやSNS、メールなどを同時に使えます。もちろん、上下のスペースは自在に調整できます。個人的には、マップを表示させつつ、ウェブで調べたいことがある時に便利だと感じました。
そのマルチウィンドウを起動する時に使いたいのが「サイドセンス」という独自機能。ディスプレーの左右端をタップしたり、スワイプしたりして、片手でさまざまな操作をできる機能なのですが、結構コツがいります。
サイドといっても、端末の真横では認識せず、かといって、画面の内側でも認識してくれなかったり……。操作の練習ができるメニューが用意されているので、使い始める前に練習することをおすすめします。
ゲームを楽しみたい人向けの「ゲームエンハンサー」という機能も強化されています。プレー中の電話の通知をオフにしたり、高速連写でスクリーンショットが撮れたり、ゲームを解説するためのボイスチェンジャーが追加されたり……。筆者はゲーマーではないので、深くは使い込んでいませんが、ゲームの攻略法などをSNSや動画で共有したい人には便利そうです。
Xperia 5には最近流行のノッチ(切り欠き)がなく、横向きで持つ場合は、左右に黒い部分ができます。そこに指を当てても画面が隠れず、ゲームに適しているように感じました。ステレオスピーカーと、独自の「ダイナミックバイブレーションシステム」によって、臨場感もアップする印象。内蔵スピーカーの音質も、他メーカー製の一般的なスマホよりも良いと思います。
新しい機能ではありませんが、Xperiaは画面に表示される文字フォントを選べるのも魅力。5つのフォントから選べて、フォントによって使っている時の気分も変わります。フォントを変更できなかったり、有料だったりという機種もあるので、Xperiaならではのメリットとして挙げておきたいと思います。
純正のフリップカバーも使った
ソニーモバイルから端末を借りた際、純正のケースも一緒に送られてきました。「Xperia 5 Style Cover View」(税抜5680円)というケースを装着して使ってみましたが、フリップカバーで覆っていても時刻や通知が見えて、使い勝手が良かったです。
【まとめ】価格はそれなりだが、満足感は高いスマホ
Xperia 5は、上位モデルのXperia 1と同等のパフォーマンスが得られ、カメラの性能もほぼ同じで、なおかつ持ちやすく、使い勝手ではXperia 1に勝るとも劣りません。この端末を嫌う人は少ないだろうなぁという仕上がりですが、ひとつだけ気になることが……。
それは価格です。3キャリアの一括価格(税込)は、ドコモが8万7912円、auが9万720円、ソフトバンクが11万6160円。それなりの価格ですが、特にソフトバンク版は高い価格設定になっているので、48回払いで、25回目以降が免除される「トクするサポート」での購入を検討すべきでしょう。
「Xperia 5」の主なスペック | |
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メーカー | ソニーモバイル |
ディスプレー | 6.1型有機EL(21:9) |
画面解像度 | 1080×2520ドット |
サイズ | 約68×158×8.2mm |
重量 | 約164g |
CPU | Snapdragon 855 2.8GHz+2.4GHz +1.7GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大512GB) |
OS | Android 9 |
VoLTE | ○(HD+) |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ | アウト:約1220万画素(F値1.6) +約1220万画素(超広角、F値2.4) +約1220万画素(望遠、F値2.4) /イン:約800万画素(F値2.0) |
バッテリー容量 | 3000mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ | ワンセグ/フルセグ | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○ |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
Qi | × |
カラバリ | ブラック、グレー、ブルー、レッド |
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