ただのソシャゲと侮るなかれ
タワーディフェンスバトルでしっかり遊べる
ソーシャルゲームと聞くと、「どうせ大してゲーム性ないんでしょ?」と思う人も多いのではないだろうか。
確かにこのタイプのゲームでは、PCやコンシューマー機などで本格的にゲームを遊ぶようなゲーマーにとっては、バトル中プレイヤーが介入できる要素が少なく、少々物足りなく感じることも少なくない。
基本的にはキャラクターをたくさん集めて育成し、強力な編成を組むまでがプレイヤーの仕事で、バトルはほぼ自動操作……といった感じのタイトルが多い印象だ。正直、筆者自身もソシャゲで「これは面白い!」と思えたタイトルは少ない。
しかし御城プロジェクトのバトルは「タワーディフェンス」タイプ。敵のタイプや進行ルートなどを見ながら戦略を立て、ユニットとなる城娘たちを配置していくので、ただ眺めているだけのバトルとは一味違う。
ここまでは基礎的なゲームルールだが、御城プロジェクトは「気」「巨大化」「特技」「計略」などのシステムがあり、これらを如何にうまく使うかがプレイヤーの腕の見せ所となる。
気は、画面中央上にある数字で、時間経過や敵を倒すことで増加していく。この気は、城娘の配置や、後述する巨大化・特技などにも必要となる重要な数値だ。
この気を消費して城娘を設置→城娘が敵を倒して気回復→また城娘を設置といった具合に、消費量と回復量を鑑み、敵に対応していくのが戦闘時の基本となる。
また設置した城娘は、設置した後に気を消費して巨大化という強化をすることができる。タワーディフェンス的に言うとユニットのレベルアップである。
巨大化した城娘は、攻撃力や耐久力などのステータスが向上するほか、攻撃範囲も広がる。巨大化できる回数は城娘のレアリティーによって変わり、★1~2が3回、★3~5が4回、★6以上が5回で最大になる。
巨大化時にはステータスが上がるだけでなく、耐久値が50%回復する効果もあるので、耐久が減ってきた城娘を緊急回復することもできる。ただし、巨大化は段階に応じて必要な気消費量が上がるので、巨大化を重ねていると気が足りず、回復が間に合わないといったこともある。
また城娘を最大まで巨大化すると、それぞれ固有の特技という効果を発動する。特技は自身や仲間のステータスを向上させたり、範囲内の敵の移動速度を低下させたりなど様々で、戦局を有利にしてくれる。
さらに、★3以上の城娘の一部には、計略という、他ゲームでいうスキルのような能力を所持している者がいる。この計略はバトル画面の左下に表示されており、ゲージが溜まった状態で、気力を消費して発動することが可能となっている。
城娘によって多様な種類があり、任意のタイミングで発動可能なこともあって、うまく使うと非常に大きな効果を狙うことが可能だ。
また、城娘は設置した後は基本的に移動はできないが、一度「撤退」させることで、別の場所に置くことができるようになる。
撤退した城娘は、一定時間後に気を消費して再び配置することができるようになる。再配置時は耐久値が全回復するうえ、撤退前に巨大化していた場合は、巨大化段階を引き継いで配置することが可能だ。
ただし、巨大化段階に応じて再配置時の気力消費量は増えるので、最大まで巨大化した城娘を再び設置するのはかなりの気力が必要になる点は注意が必要となる。
また城娘の耐久がなくなった場合も自動的に撤退扱いとなり、一定時間後にまた設置できるようになるが、その場合は戦闘終了後にもらえる経験値が半分になってしまう。
ちなみに耐久値が一度0になった城娘は、大破イラストが表示される。すなわち、服がはだけたイラストを拝むことができる。ある意味重要なポイントではあるが、見てみたい人はぜひ自分でプレイしてチェックしてほしい。
ともあれ、気力の残量と戦局を見ながら、こうしたシステムをうまく使ってバトルを進めていくバトルシステムはシンプルながら真剣にのめり込める面白さ。なかなか頭を使うので、しっかりと「ゲームしている」感があるのが魅力だ。
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