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高校生のお小遣いもキャッシュレスの時代、便利な半面でリスクも

2019年10月29日 09時00分更新

 消費税率増税にともなっての期間限定とは言え、キャッシュレス決済ではポイント還元があるため、積極的に利用しているという人は多いだろう。実は学生たちもキャッシュレス決済を利用し始めている。学生のキャッシュレス事情についてお伝えしたい。

LINE Payは学生でも使えて便利

利用金額が管理でき送金も便利

 最近、ある保護者から「子どものお小遣いやランチ代もLINE Payにしている」という話を聞いた。スマホを持っていれば利用できるし、何より送金が楽だという。「ぴったりの金額を持っていない時でもすぐに渡せるので便利」。

 高校生になって「お小遣いが足りない」ということが多くなったというが、「電子マネーにしたら利用履歴が確認できる。お菓子や漫画などを買ってなくなっていたことがわかり、使いすぎを注意した」。利用履歴が残るとわかってからは、無駄遣いが減ったようだ。

 そのほか、家庭によってはSuicaなどの交通系ICカードに入金して渡す例もあるようだ。

紛失や非対応のお店に注意

 同じキャッシュレス決済でも、クレジットカードは中高生などでは基本的に作れない。デビットカードも15歳以上にならないと作れないものがほとんどだ。

 しかし、SuicaなどのIC系カードや、WAON、楽天Edyなどの電子マネーは年齢制限なく利用できる。QRコード決済も、LINE Payなどなら年齢制限なく作成、利用できるので便利に使えるだろう。

 良いことづくめのようだが、もちろんリスクもある。カードやスマホなどを忘れたり、紛失したら使えない点、そもそも対応していない店もある点だ。電車などに乗って通学する子どもの場合は、万一に備えて多少の現金を持たせておいた方が安心だろう。


著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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