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5G対応前最大のアップデート:

アップルApple Watch Series 5先行レビュー:「iPhoneの次」のテクノロジー

2019年09月18日 23時00分更新

●「ヒヤラブル」へのこだわり

 Apple Watchはこれまでも、Siri対応デバイスでしたが、「Hey Siri」に対応し、さらには手首を上げるだけでSiriに話しかけられるようになりました。watchOS 6で新たにShazamを用いた音楽検索にも対応します。また、周囲の騒音を検出し、大きすぎる音を警告する機能もつきました。

 つまり、新しいディスプレーと同じように、マイクも常時ONになっていて、我々の声に素早く対応できる体制を整えているのです。この常時ONのマイクを基盤として、ヒヤラブルの領域にアプリを投入する、最も手軽な手段になる可能性が高いのではないでしょうか。 スマートスピーカー市場はAmazonとGoogleを確認して成長を続けていますが、Appleはウェアラブルデバイスの機能として「ヒヤラブル」性能を実現しようとしている、というアプローチがわかります。

 アップル製品の開発秘話がときどき明かされると、意外性を感じると同時に、妙な納得感を得ることもあります。例えばiPhoneより先にiPadが考案されていたという話は有名ですが、プロトタイプの過程を考えれば、デバイスが大きいiPadが先に想定されていたとしても不思議ではありません。

 同じような話がApple Watchにもあります。

 イヤホンジャックが省かれたiPhone 7に合わせて登場した完全ワイヤレスヘッドフォン「AirPods」は、実はApple Watch向けに開発されていたというのです。納得できるのは、Apple Watchにはヘッドフォンジャックもなければ、ケーブルを手首からの耳に伸ばす滑稽な姿も想像しづらいものでした。

 そのため、iPhoneとの組み合わせよりも、Apple Watchをどう拡張するか、という視点で、現在、あるいは今後のAirPodsを見ていくと、アップルがコミュニケーションやSiri、声を主体としたアプリをどのように扱っていこうとしているのかが見えてくるかもしれません。

 ちなみにApple Watch Series 5に搭載されているワイヤレスチップはW3のままで、Wi-FIはIEEE802.11n、Bluetooth 5.0をサポートするにとどまっています。またiPhone 11に搭載された超広帯域通信(UWB)をサポートするU1チップも入りませんでした。

 このあたりも、来年以降、新しいコミュニケーションやサービスを行うアプリとともに実装が加速していくのではないかと期待しています。探し物を手首で見つけられるようになると、かなり便利だと思うのですが。

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