マウスコンピューターは9月12日、東京ゲームショウ2019の会場にて「DIGITAL ENTERTAINMENT FESTIVAL 2020」を来春始動することを発表した。本イベントは、いくつかのデジタルエンターテインメントをひとつにまとめたフェスティバルで、さまざまなコンテンツに触れ、体験し、一日中楽しんでもらおうというものになる。
マウスコンピューター主催のイベントだけでなく、大学や専門学校などで同様のイベントを開催したい場合もサポートしたいという。
発表に際し登壇したマウスコンピューターの代表取締役社長 小松永門氏は「さまざまなデジタルエンターテインメントを一堂に会し、興味のなかったコンテンツに参加、体験してもらうことで、自分の幅を広げて欲しいと思っています。まずは、デジタルMUSICとe-Sports、LANパーティー、デジタルアートの4つの分野から始めていきます」と豊富を語った。
メインとなるのは、マウスコンピューターが主催する大きな会場でのイベントとなるが、大学や専門学校で、デジタルエンターテインメントフェスティバルのようなイベントを行ないたいといった時にも支援していくとのこと。たとえば、機材の貸し出しやイベントのノウハウの提供、メーカー許諾の協力、告知などをサポートするという。
今回、このイベントを一緒に盛り上げる協力企業も紹介された。4つの分野に対して3つの企業が協力する。
まずは、デジタルアート分野をサポートするLIMITSから。LIMITSは、1対1のアート制作対戦で、デジタル機器を使い20分間でどのように作品を仕上げていき完成させるかを評価する競技。2015年から始め、現在ワールド大会を3度開催している。
代表の大山友郎氏は「いかに若い人たちにLIMITSを普及させていくのか、いま力を入れてやっています。というのも、クリエイティブ業界はテクノロジーとともにどんどん発展していくため、若い人たちに触ってもらわないとクリエイティブが盛り上がらないのではと危惧しています。そんなときにマウスコンピューターさんがこのような取り組みをしていることに共感し、我々がどういう力を貸せるのか、若い学生たちにアピールできるよう、これからマウスコンピューターさんと協議していきたいと思っています」と語った。
続いて、デジタルMUSICをサポートするのが、Nintendo Switch用の音楽制作ソフトの開発や作曲ワークショップなどを行なっているDETUNE。
ゲーム音楽を中心に30年以上作曲活動を行なっている代表取締役社長の佐野信義(佐野電磁)氏は、「今回このプロジェクトでデジタルMUSICという切り口で参加しようと思っています。テーマはEDM(Electric Dance Music)。ただ、そのままEDMを流しただけでは、その辺のイベントと変わりません。EDMを作っていく過程をエンターテインメントしようと思っています。LIMITSさんの活動に感化され、音楽でも制作過程をイベント化できないかと思っていたところ、このプロジェクトの話がきたので、是非ということで受けました。実はEDMは踊らせるため、盛り上げるためのフォーマットが確立されていて、道具としての音楽なんです。しかも展開が速く飽きさせない。音楽制作を見せる上では大変適していると思います。作曲をe-Sports化します!」と宣言した。
最後に、e-SportsとLANパーティーをサポートするのは、国内のさまざまなe-Sports事業に関わりLANパーティーの主催も行なっているRIZeSTだ。
代表取締役の古澤明仁氏は「e-Sportsの制作に携わっていると、ゲーマーの人だけでなく、いろんなコンテンツ、例えば音楽やアートなどと共通して興味を持つのではないかと思っていました。今回このプロジェクトが、ゲームが好きな人と音楽が好きな人、アートが好きな人が交わる画期的なイベントになるのでないかと感じ参加することにしました。ゲーム好きにもいろいろな熱量があり、キャラクターが好きだったり、音楽が好きだったりします。なので音楽とアートとの親和性はかなり高いと思っています。なんとかうまく彩りできるように協力していきたいと思います。ゲームはプレイしても見ていても楽しいし、それを共有したらもっと何倍も楽しくなります。そういったいろんな体験をパートナーとともにお届けしていきます。乞うご期待ください」
今回発表された「DIGITAL ENTERTAINMENT FESTIVAL 2020」の詳細に関してはまだ決まっていない。ゲームと音楽、アートがひとつの会場で体験でき、楽しめるという場が提供されるというのは、これまでなかったのでマウスコンピューターの今後の取り組みに期待したい。
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