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新MXシリーズにこめた「スイス伝統のクラフツマンシップ」 - Logitech本社訪問記

2019年09月18日 14時00分更新

Logitechの社屋に近いビルディングにも世界的な企業が研究開発施設を構えている。

 ロジクールは9月18日、Bluetooth対応のワイヤレスマウスとワイヤレスキーボード、「MXシリーズ」の新製品を発表した。これに合わせてASCIIでは、スイス・ローザンヌに拠点を構える、ロジクール製品の開発元Logitech International(以下 Logitech)を訪問する機会を得た。新しいMXシリーズの開発環境をレポートしよう。

スイス・ローザンヌのLogitech International本社を訪ねて、MXシリーズ新製品の開発現場を取材した。

明るい雰囲気のエントランス。社屋に入ると吹き抜けになっているホールに万国旗が掲げられている。世界中から優秀なスタッフがLogitechの社員としてここに集まっていることを意味しているそうだ。

  Logitechは1988年にスイスに誕生したブランドだ。名前は、フランス語でSoftwareを表す「Logiciel」と「Technology」を掛け合わせて造語にしたもの。Logitechの本社がある構えるスイス西部の都市ローザンヌは、国を代表する景勝地であるレマン湖のほとりにたたずむ美しく閑静な街だ。同社の社屋がある「スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)イノベーションパーク」はスイスのシリコンバレーと称される施設のひとつである。その広大な敷地の中には大学キャンパスのほか、世界的なテクノロジーカンパニーの研究開発施設がひしめきあいながら建っている。

スイスで1、2を争う景勝地であるレマン湖のほとりに美しいローザンヌの街並みが広がっている。

Logitechの社屋がある「EPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)イノベーションパーク」はスイスのシリコンバレーと称される大規模な研究施設。未来的なデザインのキャンパスには多くの研究者と学生が活発に往来していた。

 元をたどれば同社の共同創業者であるDaniel Borel氏がEPFLの卒業生だったことから、この場所に2010年から研究開発の拠点を構えた。現在、同社のビジネスマネジメント、およびソフトウェアの開発拠点は北米・カリフォルニア州のシリコンバレーにあり、スイス本社では主にPC入力機器やゲーミング関連製品のハードウェアの設計と開発、品質管理業務などが行われている。ほかにもメカニカル・エンジニアリングの拠点がアイルランドのコーク、大規模な製造施設が中国・上海にそれぞれある。同社のビジネススケールは現在世界の約30カ国に約7,000名の従業員が働く規模にまで成長した。

 Logitechのグループ傘下にはいま、オーディオ製品を手掛けるUltimateEars、Jaybirdのほか、マイク製品のBlue Microphones、ゲーミングデバイスを展開するAstro Gaming、Logitech G(日本ではLogicool G)といったブランドがある。

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