東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に先立ちインテルが開催
「SFV」に「ロケットリーグ」、新eスポーツ大会「Intel World Open」発表
ネットワークもセキュリティーもVRも「インテル入ってる」
まず「CONNECT(接続)」の概要だが、これは5G技術やインフラストラクチャー・プラットフォームの提供を通じて、東京2020オリンピックを歴史上最もイノベーティブな大会にするという。具体的には同社のサーバー向けCPU「Xeon」やSoC、SSDを採用したシスコシステムズのネットワークを用い、オリンピックスタジアム(新国立競技場)を含む42ヵ所の競技場はもちろん、選手村やTokyo 2020本部、放送施設及びホテルなど、ミッションクリティカルなネットワークをサポートするという。
「COMPUTE(演算)」では、オリンピック放送機構のCEOでありYIANNIS EXARCHOS氏がビデオレターで登場し、東京2020オリンピックで導入予定のインテルの最新技術「インテル 3D アスリート・トラッキング技術」(以下、3DAT)を紹介。3DATは4台のモバイル・パンチルトカメラで競技中のアスリートのフォームを撮影し、ほぼリアルタイムでXeonで最適化された高度な姿勢推定アルゴリズムを適用。そのデータから分析情報をオーバーレイで放送するというもの。100m走などの再生時に利用される予定だ。
また、2018年に韓国で開催した平昌2018冬季オリンピックでも活用された、VRを用いた生中継「インテル True VR テクノロジー」もさらにパワーアップし、没入感の高い放送を行なう。東京2020オリンピックでは開会式、閉会式、陸上競技、体操、ボクシング、ビーチバレーボールなどで放送の権利を有する放送局から配信される予定だ。
そして、VR関連では新たに「VRトレーニング」なるソリューションが発表された。これは会場に見立てたVR空間を構築し、没入感のある練習ができるシステムで、XeonやCoreプロセッサーを利用しているそうだ。VRトレーニングは本番前の練習やシミュレーションなど、様々な場面で活用できるという。
3つ目の「EXPERIENCE(経験)」では、まずAIを利用した応援ビートが紹介された。インテルは近年AIソリューションにも力を入れているが、東京2020オリンピックの公式ビート「#2020beat」として、AIで制作した応援ビートを5曲用意したという。こちらは「呼びかけ」と「応答」の2つの要素で構成されており、観客は呼びかけを聞き、手拍子で応えるという仕組みのようだ。
また、会場と宿泊施設の入り口にはCore i5を活用したNECの顔認証技術「NeoFace」のゲートを設ける予定だ。選手やボランティア、報道関係者、スタッフなど30万人以上を識別し、セキュリティーを確保しつつ、身分証明書確認に要する待ち時間の短縮を見込んでいる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります