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お化け屋敷を探索するような感覚でプレーできるのが魅力

謎解きと恐怖のバランスが絶妙すぎるホラーゲーム「Silver Chains」

2019年09月17日 17時00分更新

ホラー作品の醍醐味が凝縮された、恐ろしすぎるゲーム

車いすに乗った謎の死体袋。身体を激しく動かしながらうめいているため、生きてはいるようだが……?

頭を壁に打ち付ける幽霊。意味不明すぎて逆に恐ろしい

 「嫌だなぁ、怖いなぁ……」とビクビク怯えながら屋敷を探索する。まるでお化け屋敷を探索しているような感覚をゲーム内で疑似体験できる点が、Silver Chainsのような探索型ホラーゲームの面白さだろう。そのうえ、ファーストパーソンを採用しているので没入感は高めだ。

 本作は「屋敷=怖い」というホラーの法則を意識した作りになっており、床が軋む音やドアが開く音などの効果音をはじめ、陰影のトーンが利いたライティング、恐怖を煽る音楽などが存分に盛り込まれている。リアルなグラフィックで恐ろしく描写された屋敷は、歩くだけで恐怖が倍増するほどだ。屋敷という舞台の強みが発揮されているため、ホラー作品らしい雰囲気は完成ずみといっていい。

湯水に浮かぶ紙の小舟を取ろうとすると……

 Silver Chainsの最も恐ろしい点は、なんといってもプレーヤーの予想を覆す恐怖演出だろう。驚かせようという企みが伺える演出もある一方、プレーヤーの油断を狙った想定外な演出も用意されている。前者であれば気が楽になるのだが、後者の場合だとそうはいかない。フラグを立てると何かが出てくるというパターンが前者とすれば、安全と思われる部屋に入ろうとしたら突然怪奇現象に遭遇するというパターンが後者となる。

ある部屋のドアを開けるとそこには……。ここで恐ろしいハプニングが起き、心臓が止まりそうになってしまった

 何が言いたいかというと、何の前触れもなく襲われる恐怖が一番怖いということだ。予想外の恐怖に襲われると、どっきり企画に騙されたタレントみたいに「ちょっと勘弁してくださいよー!」と言いたくなってしまう。そういったプレーヤーの油断を狙った恐怖演出も多いので、途中からは常に緊張しながらプレーすることになった。

主人公を執拗に追う何か。いったい何者なのだろうか……

 ホラー作品の醍醐味が詰まったSilver Chainsは、ホラーゲームの定番である屋敷を舞台に、謎解きと恐怖を同時に味わうことができる。心が震えるほどの恐怖を体験してみたい人は、Silver Chainsをプレーしてみてはいかがだろうか。嫌だなぁ、怖いなぁ……。

作品概要

タイトル:Silver Chains
開発:Cracked Heads Games
販売:Headup
ジャンル:ファーストパーソンホラー
プラットフォーム:PC(PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switchでも販売予定)
価格:2570円(Steam販売価格)
プレー人数:1人

「LEVEL-R039-i7K-TOVI-IeC」

 今回は、PC版をユニットコムのゲーミングブランド「LEVEL∞」のデスクトップパソコン「LEVEL-R039-i7K-TOVI-IeC」でプレーした。主なスペックは、Core i7-9700K、GeForce RTX 2070、16GBメモリー、250GB SSD(M.2接続、NVMe対応)、1TB HDDという構成で、価格は18万5738円から。また、9月6日現在SSDを250GBから500GBに無償アップグレードするキャンペーンも実施中だ。本機では、Silver Chainsを設定を気にすることなく快適にプレーできる。PC版のシステム要件は、以下のとおり。

 
システム要件
要件 最低 推奨
CPU Core i5-3470/A8-7600 Core i5-6500/Ryzen 5 1600
グラフィックス GeForce GTX 750 Ti/Radeon R7 265 GeForce GTX 1070/Radeon RX 590
メモリー 5GB 8GB
ストレージ 15GB利用可能
OS Windows 7Windows 10
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