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エルトン・ジョンも製作総指揮の1人として参加

『ロケットマン』はエルトン・ジョンの光と闇を描いた珠玉のエンタメ作品だ

2019年08月28日 17時00分更新

『ロケットマン』は人生の浮き沈みをミュージカルタッチで忠実に描いた映画

『ロケットマン』を手がけたデクスター・フレッチャー監督にインタビューを敢行

 今回、『ロケットマン』を手がけたデクスター・フレッチャー監督にインタビューする機会を得た。本作の魅力やこだわりなど興味深い話を聞くことができたので、インタビューの模様を紹介しよう。

――『ロケットマン』はエルトン・ジョンの誕生から挫折、そして再生までをミュージカルタッチで描いています。今回、ミュージカルタッチでエルトン・ジョンの半生を描こうと思ったのはなぜですか?

デクスター・フレッチャー監督:エルトン・ジョンは型破りな人ということもあり、ミュージカルとファンタジーの形をとるのが最適だと思いました。彼の素晴らしい音楽を使って、人生の浮き沈みを表現したかったんです。キャスト全員が自身の内面を打ち明けたり、表現したりするツールとして、ミュージカルタッチは功を奏しているのではないかと感じています。

ファンタジックなミュージカルシーンは、エルトン・ジョンの型破りな人生を描くのに最適だった

――タロン・エガートンさんとの仕事は『イーグルジャンプ』(2016年・未)以来となりますが、以前とくらべて何か変わったと思った点はありますか? また、俳優としての良いところはどういったところだと考えていますか?

デクスター・フレッチャー監督:余計なところに気を取られず、集中して演技に取リ組んでいる点が大きな変化ですね。俳優は、30代あたりを迎えると脂がのってくるものですが、タロン・エガートンはかなりの勢いで脂にのっていると思います。彼は昔からリスクを恐れず、勇敢な役者でしたが、『ロケットマン』の撮影時にそういった部分が伸びていると感じました。10年、20年後にはダニエル・デイ・ルイスのような名優になるのではと期待しています。

タロン・エガートンはリスクを恐れず、勇敢な俳優であると高く評価。今後の活躍が期待されている俳優だ

――エルトン・ジョンも制作総指揮として本作に携わっていますが、制作時にどういったアドバイスをもらいましたか?

デクスター・フレッチャー監督:エルトン・ジョンからは、良い部分と悪い部分を両方描いて、人生の浮き沈みを忠実に描いてほしいと要望がありました。偉大なアーティストの伝記映画は神格化したものが多いですが、エルトン・ジョンの要望に応えて、ある程度ダークな部分も描いています。アーティストとして素晴らしい映画を製作しようという姿勢だったのでかなり協力的でしたね。

――ありがとうございました。

 『ロケットマン』は8月23日(金)から公開中なので、興味のある人は映画館に足を運んでみてはいかがだろうか。

作品概要

『ロケットマン』日本版公式ポスター

作品名:『ロケットマン』
原題:『ROCKETMAN』
公開日:8月23日(金)全国ロードショー
配給:東和ピクチャーズ
監督:デクスター・フレッチャー
出演:タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、リチャード・マッデン、ジェマ・ジョーンズ、ブライス・ダラス・ハワードほか
製作総指揮:エルトン・ジョン、クローディア・ヴォーン、ブライアン・オリヴァーほか
プロデューサー:マシュー・ヴォーン、デヴィッド・ファーニッシュ、アダム・ボーリング、デヴィッド・リード
脚本:リー・ホール
音楽プロデューサー:ジャイルズ・マーティン

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