モバイルノートPCにおいて“薄くて軽い”は絶対正義であり、最大の魅力と言ってもいい。特に、外出先でノートPCを利用するユーザーにとって、可搬性に優れるという点は購入の決め手になることが多い。何度でも言おう。ノートPCにとって「薄さ」と「軽さ」は正義なのだ。
その点で言えば、日本エイサーがCES 2019で発表したSwift 7の新型「SF714-52T」は薄さ9.95mmを実現し、軽さも890gとすさまじく優秀なモバイルノートPCだ。今回、ありがたいことにこのSF714-52Tを国内発売前に試用する機会を得たので、早速紹介していこう。
従来モデルの約8割のサイズを実現
CPUにはCore i7-8500Yを採用
SF714-52Tのカラーバリエーションはブラックとホワイトの2モデル。どちらもキーボードを含めて全体が一色でまとめられており、天板に配置されたシルバーの「acer」というロゴがアクセントになっている。今回は運良く2モデルともあるので、どちらの写真も掲載していこう。
従来のSwift 7からかなり省スペース化が図られており、フットプリントは317.9(W)×191.5(D)mm。従来モデルが324.6(W)×229.6(D)mmだったので、面積で言うと約8割ほどのサイズに収まっていることになる。この省スペース化には4辺狭額縁仕様の液晶ディスプレーもだいぶ寄与しているはずだ。
CPUは第8世代CoreのYプロセッサー(開発コードネーム:Amber Lake-Y)で2コア/4スレッドの「Core i7-8500Y」を搭載。動作クロックはベースが1.5GHzと低めだが、Turbo Boost適用時は4.2GHzまで向上する。従来モデルは第7世代Core(開発コードネーム:Kaby Lake)の「Core i5-7Y54」を採用していたが、同CPUは最大動作クロックが3.2GHzだったので、SF714-52Tは最大動作クロックが1GHzも伸びた計算になる。
また、それでいてCore i7-8500YはTDPが5WとCore i5-7Y54と比べて0.5W増にとどまっているのもポイントだ。これは薄さ9.98mm、軽さ1.125kgだったSwift 7の従来モデルがさらに薄型軽量化できた1つの要因になっている。なお、システムメモリーにはLPDDR3を8GB搭載している。
ストレージには、NVMe接続のSKhynix製SSD「BC501」を搭載。容量は512GBも用意されているので、Officeをメインで使う仕事用PCとしては十分だろう。また、海外発売モデルでは無線LANがIEEE 802.11a/b/g/n/acまでの対応だが、今回レビューに用いた実機では最新のIEEE 802.11ax(Wi-Fi6)をサポートしていた。これは日本発売モデルに期待したいうれしい機能アップだ。
液晶は驚くことにこのボディーサイズで14インチフルHDパネルを内蔵。IPS方式で視野角は広く、多少ずれた位置から画面をのぞいても色むらなどはなかった。また、タッチパネルに対応しており、画面をタッチすることで直感的な操作が行なえる。例えば、電車の中など作業スペースがひざ上しかない場合でもラクに扱えるのはうれしいところ。
ユニークな仕様としては、ポップアップ式のウェブカメラだ。液晶の左下部にあり、通常時は隠れているが押せば「カチッ」と出てくる。ハードウェア的にしまっておけるのは精神衛生上好ましいだろう。また、ウェブカメラを液晶部から省くことで、4辺狭額縁ベゼルが実現。そういった意味では、機能性とデザイン性を両立した仕様だとも言える。
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