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ついに登場! 16TBのIronWolfでNAS構築し家中のデータをまるごと集約!

2019年07月31日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII編集部
提供: 日本シーゲイト

家族のデータを守るためにNASを

 今回、Synologyの2ベイNAS「DS716+」に16TBを2基装着してみた。2ベイタイプだとRAIDを構築するため、容量は約1ドライブぶんになってしまう。このため、容量の少ないHDDだと非常に心もとない。筆者はいくつかNASを稼働しているが、4ベイタイプに6TB×4基搭載して、ようやく15.7TBの容量を確保している。それが16TB×2基で14.5TBとほぼ同じ容量が確保できるわけだ。

↑Synologyの2ベイNAS「DS716+」。Link Aggregationに対応しているが、今回は1つのLANケーブルのみで運用している

 ちなみに平均消費電力的には、同じIronWolfシリーズを選んだとき、6TBと16TBとでは、16TBのほうが動作時もアイドル時も低い。さらに2基も違うため消費電力はかなり抑えられる計算になる。NASの価格も2ベイと4ベイではかなり違うので、トータルで考えると2ベイNASに大容量HDDという組み合わせがベストだろう。

↑IronWolfシリーズ16TBを装着。ドライブの設定はSynology Hybrid RAID(SHR)でBtrfsを有効にしている

 家庭で利用するのにそんなに大容量が必要なの? と思われるかもしれない。実際、筆者は家族みんなで利用すべくNASを構築しているが、テレビ録画した番組や撮影した動画、そして写真はすべてRAWデータで保存。筆者の場合は2人の子供がいるので、写真や動画は溜まる一方だ。さらに、仕事のデータもバックアップとして保存している。そうなると数年で一杯になってしまう。

 例えば、2420万画素のカメラで撮影したRAWデータ1枚で約25MB。単純計算すると1TBあたり4万枚ということになる。これが動画になると、撮影したものでフルHDなら1分約360MB。4Kだと約800MBにもなる。つまり4Kなら1TBあたり20時間50分しか保存できない計算だ。誰もが手軽に写真や動画を撮れる時代。家族みんなでバックアップに利用していたら、たとえ14.5TBあっても、オーバースペックとは言えないだろう。

 Synologyをはじめ、QNAPやTERA MASTERなどのNASでは、IHMに対応している。ストレージの健康状態で、S.M.A.R.TにほかにIHMの項目が用意され、システムが問題を検知すると、ユーザーに通知して積極的にデータをバックアップ。データの紛失を事前に防いでくれる。このため、NASを利用するなら、IHMに対応したNASとIronWolfシリーズという組み合わせが鉄壁となるというわけだ。

↑IHM専用のメニューが用意されている。S.M.A.R.Tより細かい情報からHDDの状態を判断する

 ただし、16TBモデルは発売されたばかりのため、IHM対応製品と認識されない場合がある。OSの更新によって対応されるはずなので、メーカーの対応を待ちたい。

 写真や動画、データのサイズは肥大化するいっぽう。かつてCDやDVDに保存していた時代が懐かしい。いまはHDDを始めとしたストレージに保存していかないと未来永劫残せないだろう。とはいえ、半永久というわけにはいかない。現状ではどうしても故障する可能性はある。

 子供の写真や思い出の動画などは、失ったら一大事。なくなったらショックはでかいはずだ。耐久性と信頼性の高い安心できるHDDを利用し、NASを使ってRAIDを組み、万が一のときにデータが失われない環境を構築していくのが望ましい。IronWolfシリーズはそれに見合う製品と言えよう。これからは「安心」を買うために、いい製品を選びたい。

(提供:日本シーゲイト)

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