大画面化・フルピッチにしてもビジネス用途を意識
ビジネスシーンで重要なインターフェース周りも抜かりない。VGA端子とHDMI端子、有線LAN端子を備え、メモリカードスロットも内蔵。USB 3.1 Gen2×1にUSB3.0×2、さらに今回復活したのがUSB 3.1 Type-C端子である。最近はPower Delivery(PD)に対応し、充電が可能な製品が増えてきた。VAIO SX14と同様PD対応アダプターによる充電はもちろん、一般的な5V充電器による充電にも対応している。これにより、たとえ出張時にACアダプターを忘れたとしても、スマホの充電器が代用できるため危機を乗り切れる。
またDisplay Port出力が可能。ハブを介せば、ケーブル1本で本体を充電しながらディスプレーへの出力、ストレージ機器などが接続できるため、ケーブルを外すだけですぐに外出可能となる。
モバイルワークで重要なネットワーク環境もしっかり考えられている。Wi-FiはIEEE802.11acに対応し、アンテナはディスプレー上部に設置。これによりオフィスでありがちな机に金属が入っている環境でも電波の感度が落ちにくくなっている。また、3大キャリアのバンドに広く対応したLTEモジュールを搭載できるため、いつでもどこでもネット接続が可能だ。
バッテリーの持ちもモバイルワークには重要。最長約14.5時間の連続駆動を実現し、LTE通信をした状態でも最長約7時間もつとする(いずれも公称値)。これだけ持てば、モバイルワークや出張であっても1日1回程度の充電で十分だろう。
CPUはCore i7-8565U(1.8GHz/最大4.6GHz)やCore i5-8265U(1.6GHz/最大3.9GHz)のほか、Core i3やCeleronモデルも用意。予算に合わせてCPUを選択できる。Core i7とCore i5には、VAIO TruePerformance(VTP)を搭載。従来モデルに比べてCore i7モデルで約15%、Core i5モデルで約7%のパフォーマンスアップが図られている。基板が底面に近づいたため、熱処理に関しても配慮されており、底面があまり熱くならないよう冷却機構や熱拡散のアルミシートの貼り方を再設計している。外出時に膝上に乗せて作業することはよくあるが、そのあたりもしっかり考えられているのだ。
そのほか、セキュリティロック・スロットやセキュリティチップ(TPM)の搭載、暗号化機能付きSSDやOSにWindows 10 IoT Enterprise 2019 LTSCの選択が可能など、ビジネスに必要な要素はこれまでどおりしっかり対応している。もちろん、製造工程は長野にある安曇野工場で行なわれるのも変わりない。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう