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「メガドライブミニ」を発売前に4K大画面出力や寝転びプレイなどで遊び倒してみた

2019年07月01日 13時35分更新

49型の4Kテレビならドット絵もそのままキレイなドット絵に!!

 さて、前置きが長くなりましたが、いくつかのAV機器やガジェットを使ってメガドライブミニをより楽しむ方法を探っていきましょう。まずは映像を追求していきます。映像とサウンドは、AVライター折原一也氏の協力のもと、アスキー編集部のゲーム大好き担当ジサトラハッチが検証を行ないました。

 やはり、レトロなゲーム機とはいえ、接続するのは現行のテレビ。そこで今回は大画面4K液晶テレビの2019年夏の最新モデル、東芝映像ソリューションのREGZA「49Z730X」を用意しました。

 REGZA「49Z730X」は、見逃した番組も後で楽しめるタイムシフトマシンを搭載した49型4Kテレビです。4Kダブルチューナー内蔵し、2つの番組を同時に表示できるダブルウインドウ機能などを搭載します。実売価格は16万9500円前後。

大画面テレビだと迫力があり、複数人で遊んだ際も画面が見やすくワイワイ楽しめます

 49Z730Xは、解像度がフルHDに満たないゲーム映像も超解像処理により、色彩豊かな画質で再現してくれます。実際に49Z730Xでメガドライブミニの画面を映してみると、4Kの大画面に映しだされるキレイなドット絵! メガドライブ発売当時のブラウン管って結構暗いしボケていたのですが、最新の4K液晶で見ると明るく鮮やかでクッキリしています。

 ちなみに、セガゲームスによるとメガドライブミニは、メガドライブが発売された当時のテレビは今ほど大画面ではなく、発色も暗かったので問題にならなかった演出表現を抑えているそうです。

 たとえば、「シャイニング・フォース」で魔法を使った時に起こる画面の点滅は、今のテレビで見ると負担に感じられるため、瞬間的に4回ある点滅を2回にするなどして視覚的な印象を変えずに負担をなくすなどの処理を、収録タイトル全てにおいて確認し、調整しているとのこと。普通にプレイしているだけでは気づきませんが、違和感なくプレイできるのは素晴らしいことです。

 そうしたことを踏まえ、さっそく「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」をプレイしてみましたが……いきなりZONE1のボスで大苦戦。ソニックシリーズは結構プレイしていましたが下手になり過ぎなような……。気を取り直して「ロックマンメガワールド」のロックマン1で遊んでいて気づきました、ジャンプやショットがボタン押しから反応まで約0.5秒遅れていますね。

メガドライブといえばソニック! 多岐に渡るギミックのあるマップを、ハイスピードで走り回るおもしろさは、今でも夢中になる

ロックマンでは、ジャンプのタイミングひとつ間違えると、敵からの攻撃やギミックに当たって一発アウトの場面も。アクションゲームにおいて、レスポンスは重要

 原因は「49Z730X」の映像モードを“あざやか”の設定でプレイしていたからでした。現行の最新のテレビは、映像美を追求することで、ゲームプレイ時に遅延が起こることがあるのです。しかし、REGZAには映像モードに、ゲーム向けの“ゲーム”モードが用意されています。

 実際に映像モードを“ゲーム”に切り替えると、画像処理の遅延時間を約0.83msecに短縮してくれます。そのため、ボタン入力の遅延は体感0.1秒くらいと、遅延のない快適なプレイが可能になり、ソニックもロックマンも在りし日の腕前どおりサクサクと遊べました。

各メーカーにより映像メニューはさまざまですが、「49Z730X」のゲームモードは、映像処理の仕方も上手く、テレビでゲームをするにはオススメです

 ゲームモードでのプレイは、ゲーム操作の遅延をなくすだけではなく、映像のキレイさもメリットのひとつとして挙げられます。ここでいうキレイさとは、ドット絵の4Kアップコンバートに余計なディザー処理などがないこと。実際に平坦部の映像処理が上手く働いていて、大画面ながら元の画像と変わらない形で表示されていました。

 逆に、編集部にあった24型の液晶ディスプレーでメガドライブミニをプレイしてみると、映像が少しぼやけてアップコンバートの実力差がでました。また、画面が小さければドット感も目立たないので、レトロ感覚で遊ぶなら、小さめのPCディスプレーも味があっていいかもしれませんが。

左が49Z730Xでゲームモードにした場合、右が編集部にあった三菱製のフルHD液晶ディスプレーの場合。49Z730Xは、ドットの見え方はそのままに、コントラストがよく、ゲームの映像をキレイに表示していました

余談ですが、メガドライブミニはテレビのUSB端子からの給電だけで安定して動作していました

設置場所は選ぶが100インチの大画面の迫力はイイ!

 迫力を追求するということなら、プロジェクターを使えば、4K大画面テレビよりもさらに大きな画面で遊べます。そこで今回BenQの4Kスポーツ向けプロジェクター「TK800M」も用意しました。

「TK800M」は、100型4K UHD 830万画素に対応したスポーツプロジェクター。実売価格は15万3500円前後

 本機の輝度は3000lmと明るく、リビングなどの明るい照明下でも映像の鮮やかさや色のバランスを保ちます。そのため、自宅やオフィスの白い壁に投射すれば、すぐに4K画質で100インチオーバーの投影が行なえます。

大画面でのテトリスをプレイ。画面が大きいだけで、何か別のゲームをプレイしている気分になります。ブロックが積み上がっていく様子は、割と迫力ありますね

輝度が明るいため、照明を付けていてもしっかりと色彩が表示され、プレイに支障はありませんでした

もちろん、部屋を暗くすると、より鮮明な色彩でゲームが楽しめます

 メガドライブミニのタイトルの中で超大画面で遊びたいのは、「ストリートファイターⅡダッシュプラス CHAMPION EDITION」で決まりっ! シリーズ第2作をベースに、追加要素を盛り込んだオリジナル作品。プロジェクターの大画面で対戦プレイをしたら、まるでeスポーツ大会の会場のような雰囲気を味わえます!

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