第260回
TITANにGeForce RTX 20/GTX 16シリーズ、Radeon VIIにVega 64/56、RX 500シリーズまで網羅!
「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」ベンチマークを現行グラボ15本で大検証
最小フレームレートで見るFF14のボトルネック
現行GPUだと基本的な描画パフォーマンスが上がりすぎており、漆黒のヴィランズベンチのスコアーだけでは快適度と性能の関係を正しく見ることができない。最高品質設定でもフルHDなら、エントリークラスのGTX 1650であっても「非常に快適」を軽く超えるスコアーを出せる。端的に言えば、スコアーが大きすぎてわかりづらいのだ。
そこで、ベンチマーク終了後のレポートに表示される最低フレームレートと平均フレームレートに注目する。グラフは解像度ごとにまとめてみた。
当たり前だが、スコアーが高いほど平均フレームレートも上がる。また、TITAN RTXやRTX 2080 Tiなど、スコアーが頭打ちになっている条件では平均フレームレートも頭打ちになっている。このあたりはスコアー算定基準がフレームレートをベースにしていることを強く裏付けるものだ。
だが注目したいのは最低フレームレートの出方だ。今どきのPCゲームの場合、平均フレームレートと最低フレームレートは大抵連動するものだが、漆黒のヴィランズベンチではどんなに平均フレームレートが高い環境であっても、最低フレームレートはある一定のライン以上にはならない。そして、この現象は画質にあまり影響されない。例えば、TITAN RTXであっても、最高品質ではフルHD時でもWQHD時でも63fpsで止まり、標準品質(ノートPC用)でもやはりフルHD時とWQHD時において66fpsが限界となっている。明らかにGPUの描画性能以外の何かがボトルネックになっているのだ。
問題はそのボトルネックがどこにあるのか……というところだが、最低フレームレートの分布、特にGeForce系のデータから読み取れるのはビデオカード側のメモリーバス幅だ。例えば、フルHD&最高品質設定だとRTX 2070とRTX 2060(256bitと192bit幅)の差、GTX 1660とGTX 1650(192bit幅と128bit幅)の差がわかりやすい。また、RTX 2080 TiとRTX 2080(352bit幅と256bit幅)の差は、最高品質の場合、WQHD時や4K時に顕著になる。なお、Radeon系はGeForce系のようなわかりやすさはないが、HBM2とGDDR6の境界線(Vega 56とRX 590)のギャップが比較的目立っている。
そして、標準品質(ノートPC用)のフルHD時では上位陣がほぼ団子になっているが、WQHDになるとTITAN RTX~RTX 2080まで、RTX 2070とRTX 2060(GDDR6 14Gbps)、GTX 1660 TiとGTX 1660(192bit幅)といったグループに分かれる。メモリーバス幅だけで単純に決まるわけではなさそうだが、VRAMがボトルネックの一因であることがわかる。
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