日本アニメからの影響が大 もちろん日本語対応
Steamおすすめゲーム「Forgotton Anne」忘れ去られたモノたちの忘れられないアドベンチャー
今まであなたが無くしたモノを全て覚えているだろうか?何十年以上の生活でモノを無くしたことは数あれど、無くしたことすら忘れてしまっているモノもその中には数多く存在しているだろう。そんな忘れられてしまったモノたちはどこへ行ってしまったのか?
そんな生活の中で存在を忘れてしまったモノたちの生末をテーマにしたアドベンチャーゲームである「Forgotton Anne」を第96回は紹介する。
忘れられたモノたちの知られざる世界
本作品は冒頭でも記したような生活の中で存在を忘れてしまったモノたちがテーマの作品となっている。存在を忘れてしまったモノは世界から消滅し、フォゴットンランドと呼ばれる場所でフォゴットンリングと呼ばれる存在へと転生する。この世界ではフォゴットンリングは“アニマ”という魔法のようなエネルギーを核にして意志を持ちしゃべることができ、彼らは独自の世界で自分たちの仕事をしながら元の世界へと「還ろう」としている。
そんなモノたちの世界の秩序を守る執行官である“アン”が本作品の主人公だ。この世界では人間は彼女と、育ての親である”ボンク師”だけである。二人ともこの世界の活動の根源であるモノたちからアルカと言う手袋にあるパーツを用いてアニマを吸収することができ、モノの生殺与奪を握っている。
モノの世界は人から忘れられたモノ達であるがゆえ、天寿を全うすると彼らは水晶となりフォゴットンランドからも消滅する。しかし、彼らは意思をもち、友人を作ったりと人間のような生活を行っているため、イーサへと還ることを拒否して世界に固執するモノたちもいる。
この世界の建物や機械の設計はアンの育ての親であるボング師が行っており、モノたちはその建設や組み立てに従事している。ボング師の最終目的こそが自身とアンが故郷であるイーサへの帰還であり、モノたち全員もそうであるという意思の元で世界を管理している。
アンの執行官としての職務がその秩序を守ることであり、反乱グループはその意思を否定し、破壊活動を行っている。元の世界であるイーサへと還ることを拒否するフォゴットンリングの反乱グループの争いにアンは巻き込まれることになり、彼女は反乱を収めるため各地を回ることになるのがストーリーの導入となっている。
基本操作は左アナログスティックで移動、LRトリガーを押しながらスティックを倒すことでダッシュも可能。Aボタンでオブジェクトを調べたりでき、Bボタンでジャンプとなっている。
そんな本作品における重要な要素でもあるアニマだが、ゲーム中ではXボタンを押すことで自身の周りのアニマの流れを常に確認することが可能だ。この画面はアニマビジョンという。左スティックで対象物を選択し、Aボタンを押しっぱなしにすればアニマを吸収もしくは注入することができる。
画面右下にあるアイコンはアンが現在操作可能なアニマの残量を示している。空っぽの場合は後述するパズルパートなどでアニマの流れを操作する場合のみ操作ができないため、自身にもアニマが必要な点には注意だ。
また、本作品はマルチエンディングになっており、道中の選択肢と行動の結果でエンディングが大きく変わる。執行官として職務を貫くか、個人としての感情を優先するかの難しい選択となる。
美麗なアニメーションによる素晴らしいストーリー
本作品はジブリアニメや日本アニメから多大な影響を受けており、メインのアニメーターも日本で実際にアニメーションについて学んだスタッフがいる。そのためか、通常時のアニメーションからイベントアニメーションの遷移も非常にシームレスなのも特筆するポイントだが、移動時やアクションのアニメーションも非常に丁寧で全てのシーンで滑らかにキャラクターが動くため、実際にセルアニメを動かしている感覚に近い。
なお、本作品は全てフルボイスとなっておりアン以外のモノたちも全員よく喋る。結構な数の登場人物(?)がいるが、全てフルボイスで喋る上、コミカルなアニメーションがあるため印象に残るだろう。
そして、反乱グループのリーダーである“フィグ”に出会うことでストーリーは一気に進んでいく。彼を追い詰めることで秩序を守ることができるのか、それはプレイヤーの選択次第だ。
反乱を収め、故郷に無事還ることができるのか。その先は是非自分の目で確かめてみて欲しい。
「Forgotton Anne」の推奨動作環境は?
最低動作環境の要件だけ見ると、Core i3 530と、Geforce GT 630以上というかなり旧世代のスペックになっている、 ある程度Windowsが安定して動く環境があれば問題はないと思われる。近年のミドルクラスGPUを搭載していれば余裕だ。
「Forgotton Anne」
●ThroughLine Games
●2160円(2018年5月16日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル アドベンチャー、独立系開発会社、女性主人公、アニメ
■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat
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