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ソニーがBRAVIA 2019年春モデル発表、4Kチューナー内蔵モデルはアトモス対応

2019年04月23日 13時00分更新

 液晶テレビの最上位モデルである「X9500G」シリーズは、高画質エンジンの「X1 Ultimate」、広視野角を実現する「X-Wide Angle」(85V型、75V型のみ)を搭載。液晶パネルは倍速駆動パネルで、直下型LEDバックライトは部分駆動も行う。さらに、高コントラスト化を実現する「X-tended Dynamic Range PRO」、滑らかな動きを実現する「X-Motion Clarity」とZ9Fシリーズの技術を数多く継承している。

KJ-85X9500Gの外観。モデルの女性と比べるとサイズの大きさがよくわかる。

右からKJ-85X9500G、KJ-75X8550G、KJ-65X8550G、KJ-55X8550G。55V型が小さく見えるサイズ感だけでなく、X9500Gの視野角の広さもよくわかる。

 内蔵スピーカーは、画面の下に配置したスピーカーに加えて、画面上部の両サイドにツィーターを追加した「アコースティック・マルチ・オーディオ」を採用。画面の上部と下部から音を出すことで、画面から音が出ていると感じるような自然な定位感を実現したという。また、85V型、75V型モデルは、下部のメインスピーカーもツインダクト構造として、低音域の再現の向上を目指している。定位の良さと音の広がりを高めることで、ドルビーアトモスの再現もさらに高まると思われる。

 「X9500G」シリーズの映像は、Z9Fの画質をしっかりと受け継いでおり、85V型や75V型の大画面でも、映像の緻密さをしっかりと描き、ノイズのチラツキなども目立たないスムーズな映像になっていた。視野角の広さも優秀で、大画面となるほど広視野角が有効であることがよくわかる。欲を言えば、65V型や55V型にも「X-Wide Angle」を採用してほしかったと思う。

 音質は、画面の下にあるスピーカーでの再生は、音場の広がりや声の定位が画面よりも下が中心となる感じで、画面サイズが大きくなるほどに映像と音の位置のずれが気になりやすかった。しかし、「アコースティック・マルチ・オーディオ」で上部に音の定位や広がりを補強するツイーターが追加されたことで、音場は画面の中央あたりを中心に広がる感じになり、声も画面から出ているように感じられた。

KJ-55X8550Gで、「アコースティック・マルチ・オーディオ」のツイーター部の開口部を撮影。モデルによってサイズや形状は異なるが、ボディの側面部に備わっている。

 インビジブルタイプのスピーカーは画面の下や横からスピーカーの音が出るので、自然な音の広がりや定位感を出しにくいが、スピーカーの配置や開口部は細かく調整をしたようで、不自然さのない定位と音場感が実現できていた。こうした内蔵スピーカーの工夫は大画面化が進むほどに重要になると思う。

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