週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ASCII×BiND共同セミナー「士業・専門家が知るべきウェブサイト活用の最前線」

顧客から選ばれる士業・専門家になるためのテクニック2019

2019年04月03日 07時00分更新

専門家探しにインターネットを活用する人が9割以上!

 続く島津氏の講義では、弁護士ドットコムの調査から見える士業の探し方の変化と、法律事務所の抱える課題について解説した。

弁護士ドットコム株式会社 島津忠昭氏

 弁護士ドットコムは、日本最大級の無料法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」をはじめ、「税理士ドットコム」、「ビジネスロイヤーズ」、クラウド契約サービス「クラウドサイン」の運営している。登録弁護士向けには、集客や経営、業務支援サービスなどを提供している。2018年の弁護士ドットコムへのアクセス数は月1000万人を超え、弁護士ドットコムを通して実際に弁護士へ問い合わせた件数は、44万件/年を超える。

 また弁護士ドットコムでは、調査会社のマクロミルとともに年に1度、法律相談に関するアンケート調査を実施。2018年12月に実施された「弁護士をどのように探すか」というアンケートの結果は、1位「インターネットで検索する」が40.2%で、2位「知人を介しての紹介」の16.8%を大きく引き離している。

 「弁護士に相談する前に、インターネット上でホームページやブログなどを確認するか」という質問では、「必ず確認する」37.6%、「確認すると思う」56.2%という結果で、9割以上の人がインターネット上の情報を参考にすることがわかる。専門家を探すにも、信頼を得るにも、インターネットの影響が大きくなっている。

 さらに「弁護士ドットコム」の訪問ユーザー数は、スマホからのアクセスが全体の約7割と圧倒的で、スマホ向けサイトの整備も重要だ。同社調査によると、法律事務所のホームページの所有状況は全体の約45%と少なく、そのうちスマホへの対応率は5割程度。専門家探しにインターネットを活用しているユーザーとの差が大きいのが課題だ。新たな顧客獲得には、まずホームページの整備とスマホへの対応の2つに取り組むべきだろう。

選ばれる士業には、ホームページを活用したブランディングが重要

 3番目の講義は、ウェブページ制作ツール「BiNDup」の開発元である、株式会社デジタルステージ代表取締役 熊崎 隆人氏が登壇。ブランディング、コンテンツマーケティング、ターゲティング――の3つの観点からホームページの作り方をアドバイスした。

株式会社デジタルステージ代表取締役 熊崎隆人氏

 まずブランディングについて。士業や専門家は、資格さえあれば誰に頼んでも同じと見られがちな業種でもある。選ばれるためには、しっかりとブランディングをして他者と差別化をすることが大事だ。簡単にできるブランディング手法として、1)過去実績の掲載、2)専門的ノウハウのコンテンツ化、3)人とのなりのコンテンツ化の3つを紹介。

 士業や専門家がブランディングに踏む込まない最大の理由は、守秘義務から過去実績を載せづらいためだ。しかし、きちんと関係者に許諾をとることで、ホームページに実績を掲載することができる。専門的ノウハウは、掲載することで他者との差別化要素が生まれる。人となりのコンテンツ化とは、芸能人やタレントと同様に、個性をウリにすること。自分らしさのアピールは他者との差別化がしやすく、ブランディングとして効果的だ。

 次に、コンテンツマーケティングについて。「コンテンツ化」とは、写真と文章をホームページの中に掲載すること。キャッチコピーだけで集客できる時代は終わった。しっかりと内容のある文章や内容を考えて、内容の濃いコンテンツをつくられているかどうかを、Googleは評価している。

 内容の濃いコンテンツづくりには、ターゲティングも重要だ。本来士業には得意分野があり、非常にターゲットは狭い。地域・商圏、専門性、職種、社会ニーズ、年齢・性別、環境変化、顧客の悩み、事業規模など、ターゲットを絞り込むことで、具体的なコンテンツが書きやすくなり、SEO効果も高まる。

 最後に、「士業は、資格のない起業家に比べると、ウェブマーケティングをさぼりがち。しかし、時代は変わってきている。『BiNDup』を使えば、テンプレートから自動的にPCサイトとスマホサイトがつくれるので、ぜひホームページ制作に活用してほしい」と熊崎氏は語った。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう