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MWCのファーウェイは、新型ノートPC「MateBook X Pro」と折りたたみスマホ「Mate X」を発表!

2019年02月25日 16時00分更新

 ファーウェイは2月24日(現地時間)に新製品発表会を開催し、ノートPCの新モデル「HUAWEI MateBook X Pro」とディスプレーを折り曲げできるスマートフォン「HUAWREI Mate X」を発表した。

フォルダブルフォン「HUAWEI Mate X」を発表するリチャード・ユーCEO

 新製品発表会に登壇したのは、ファーウェイのコンシューマー・ビジネス・グループのCEO、リチャード・ユー氏。まずは2018年の実績としてスマートフォンの出荷数が2億600万台と、同社初の2億の大台を突破。ブランド調査では前年以上にランクが上がり、さらにスマートフォン以外のスマート製品の出荷数も増えるなど、好調な1年であったことを振り返った。

今回の発表会では「X」の文字をフィーチャーしていた

 さらに毎年積極的に研究開発への投資を進めており、2019年は50億ドルを予定しているとのこと。絶え間なく技術革新を進めていった結果が昨年の好成績を残す結果にもなったと言える。

2018年のスマートフォン販売台数は2億台を超えた

他のスマートデバイスの販売数も伸びている

 そのうえで今回は3つのカテゴリーの製品を発表すると話す。それは「Connected Office」「Connected Home」「Connected People」という3つの“未来をつなぐ”プロダクトとする。

プレミアムモバイルPC「HUAWEI MateBook X 13」
2019年モデルはスマホとの連携機能が強化

 まず、Connected Officeでは同社のノートPC「HUAWEI MateBook」シリーズを紹介。今回新たなフラッグシップモデルとして新型の「HUAWEI MateBook X Pro」が発表された。

 HUAWEI MateBook X Proはアスペクト比3:2、3000×2000ドットのタッチ対応ディスプレーを採用することでより横幅が狭いコンパクトな筐体を実現。画面占有率は91%と広くベゼル幅は狭い。アルミ削り出しのユニボディーに厚さは最薄部で4.9mm、最厚部でも14.6mmと、13インチMacbook Proよりも薄いスタイリッシュなデザインを特徴とする。

HUAWEI MateBook X Proを発表するリチャード・ユーCEO

スタイリッシュなデザイン。13インチMacBook Proよりも薄い

 CPUはインテルの第8世代Core i5/i7、外付けGPUもあり、Nvidia GeForce MX 250を搭載する。また、USB Type-C端子はThunderbolt 3対応となり40Gbpsの高速化により4Kでの出力も可能になっている。そして電源ボタンは引き続き指紋認証センサーと兼用。オーディオ周りはクアッドスピーカーにドルビーアトモス対応と迫力あるサウンド体験を提供するとのこと。

世界初のGeForce MX 250搭載

指紋認証センサーを兼ねる電源ボタン

 ここまでは前年モデルとの共通点も多いものの、大きく強化された機能がスマートフォンとの連携。

 MateBookシリーズはファーウェイのスマートフォンとのデータ転送を高速ができる「Huawei Share」に対応しているが、このバージョンが上がり新たに「OneHop」機能が追加された。これはスマートフォンで画像を表示し、そのままHUAWEI MateBook X Proの右側のパームレストにスマートフォンをタッチさせると画像を瞬時に転送するというもの。転送自体にはWi-Fiが使用される。またPCで動画再生中にそのままスマートフォンの画面で表示させることもできる。

OneHopでスマートフォンとシームレスな連携

動画の共有もできる

 また「Clipboard Sharing」では画面表示を選択すると、それをワンタッチでPCとスマートフォンとの間でシェア可能。PCのブラウザーで検索中に気になる情報があればスマートフォンに即座に転送できるわけだ。さらにはファーウェイのスマートフォン同様、HUAWEI MateBook X Proのディスプレー上で3本指で上から下にスワイプするとスクリーンショットを取ることもできる。

PCのブラウザーでシェアした内容をスマートフォンにすぐ転送できる

画面キャプチャも指先スワイプで可能

 新しくなったHUAWEI MateBook X Proに加え、さらに2つの製品が発表さた。1台は1月のCES 2019で発表された「HUAWEI MateBook 13」で、こちらには新たにタッチディスプレー対応モデルが追加。そしてMateBook 13のディスプレーサイズを大型化した「HUAWEI MateBook 14」も発表になった。カメラはキーボードに埋め込んだポップアップ式、OneHop機能も搭載する。

HUAWEI MateBook X Proに加え、HUAWEI MateBook 13のタッチ対応版と、HUAWEI MateBook 14も発表

キーボード埋め込み型のカメラを搭載

 価格はHUAWEI MateBook X Proが1599ユーロ(約20万円)から、HUAWEI MateBook 13が999ユーロ(約12万5000円)、HUAWEI MateBook 14が1199ユーロ(約15万円)からとなっています。

新MateBookの価格はこのとおり

5G機器は発表済み製品のアップデートとなる
家庭用の据置型ルーターやモバイルルーターなど

 続けて紹介された「Connected Home」製品は、5G対応のCPE(宅内装置)やモバイルルーターなどを発表。一部の製品はすでに昨年のMWC2018で発表されたもので、スペックの一部が明らかになりました。いずれも発売日や価格は未定です。

 5G CPE Proは通信速度などが明らかになりました。搭載される5Gモデム「HUAWEI Balong 5000」はサブ6GHz帯で4.6Gbps、実回線化では3.2Gbpsの速度に対応。CPE本体内には4Gと5Gの各周波数に対応するため複数のアンテナが効果的に配置されています。またスマートホームのハブとして利用可能で、ファーウェイのスマートホームソリューション「HiLINK」にも対応します。

5G対応のCPE

通信速度は理論上4.6Gbpsに対応

 「HUAWEI 5G CPE Win」は室内に5Gの電波が届かないときに、屋外に設置するCPE。屋内へはケーブルでルーターへ接続されます。POE(Power Over Ethernet)にも対応するため5G環境を手軽に屋内で共用できます。そして「HUAWEI 5G Mobile WiFi」は小型のモバイルルーター。バッテリー容量は8000mAhと高容量で、モバイルバッテリー機能も搭載。本体はワイヤレス充電も可能です。

屋外に設置するHUAWEI 5G CPE Win

8000mAhのバッテリーを搭載するHUAWEI 5G Mobile WiFi

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