通常ハイブリッド構成に、超高域用のスーパーツィーターを追加
中低域用に直径12mmと大きめのダイナミック型ドライバー、高域用にBA型ドライバー、超高域用に直径5mmのダイナミック型ドライバーを使用している。一般的な1ダイナミック+1バランスドアーマチュアの構成に、人間の耳では聴こえない“超高域”までカバーするダイナミック型ドライバーを足したことになる。なかなか珍しい試みだ。間にBA型ドライバーを挟んでいるが、後述するように12mmと5mmそれぞれのダイナミック型ドライバーを同軸配置できる点にメリットを見出したのかもしれない。
3つのドライバユニットは、マグネシウム合金製のフレーム(インナーハウジング)に収められている。目的は不要振動を抑えることと、各ドライバーから出た音を最適な位相で合わせることだ。ソニーは後者を「リファインドフェイズ・ストラクチャー」と命名している。このインナーハウジングの後方には、広いスペース(拡張音響空間)が設けられている。そこに極細のチューブ(音響管)を接続。この仕組みで振動板の背圧を制御し、音質を調整している。
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