週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』などの山崎貴氏が総監督・脚本を担当

『ドラゴンクエスト』シリーズ初の映画 8月2日に公開決定

2019年02月14日 21時30分更新

 『ドラゴンクエスト』シリーズ初、3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の公開日が8月2日に決定した。

 1986年に第1作が発売されて以来、人気を博し続けるRPG『ドラゴンクエスト』。プレイヤー自身がゲームの主人公になり、世界を脅かす魔王を倒すために壮大な冒険物語を紐解いていく本シリーズ。現在シリーズ累計出荷・ダウンロード販売本数は7800万本を突破しているという。

 今回公開日が明らかになった『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のストーリー原案は、1992年発売の『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』。本ゲームは「親子三代にわたって魔王を倒す」「結婚相手を選ぶ」など、大河ドラマのような物語を体感でき、発売から25年以上経った現在でもシリーズのなかでとくに愛されているとのこと。

 今作の総監督・脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』などで知られる山崎貴氏が担当。監督は『friends もののけ島のナキ』および『STAND BY ME ドラえもん』の監督をした八木竜一氏と、『STANDBY ME ドラえもん』のアートディレクターを務めた花房真氏が務める。

 原作・監修は『ドラゴンクエスト』の生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二氏が手がける。ゲーム音楽の領域を超えて有名な曲を紡ぎだし、『ドラゴンクエスト』の人気を支えてきたすぎやまこういち氏の音楽も使用する。

山崎総監督(左),堀井雄二氏(右)

 堀井氏は「最近ラッシュと呼ばれる完成前の映像を視聴しましたが、しっかりとポイントポイントを押さえているし、山崎総監督自身の捉え方もあってすごく見応えのある映画になったと思います。映画とゲームでは違っている部分もあるけれど、それがこの『ユア・ストーリー』というタイトルにハマっていると思います」とコメント。

 山崎氏は「『ドラゴンクエストV』の中には人生そのものが描かれています。ですから僕はこの作品を青春映画にしたいと思っています。この映画をきっかけにゲームに触れて頂く。そんな『ドラゴンクエストワールドへの入り口』の役目も果たせたら嬉しいです」と述べている。

 


 

 堀井氏と山崎氏のコメント全文は、それぞれ以下のとおり。

 堀井氏:「いまから30 年前に『ドラゴンクエストIII』が社会現象を巻き起こしたとき、漫画化や映画化のお話がいくつか来ましたが、ゲームとしてのお話をそのまま別の形で表現しても面白さに欠けるだろうと思って断ったことがありました。それから時間が経ち、ゲームの表現も増え、『ドラゴンクエストIV』以降はキャラクターを立てストーリー性をさらに重視したことで気持ちに変化が現れました。作品に対して思い出もいっぱいあるので、追体験が出来る映画化もアリかもしれないと思っていた頃にこのお話が来たのですが、 山崎総監督率いるチームの方々に作ってもらえると聞いて凄く期待しました。最近ラッシュと呼ばれる完 成前の映像を視聴しましたが、しっかりとポイントポイントを押さえているし、山崎総監督自身の捉え方もあってすごく見応えのある映画になったと思います。『ドラゴンクエストV』では、『親子三代にわたって魔王を倒す』ということと『結婚相手を選ぶ』というゲームなのに本気で悩んでもらうという二つを物語の柱にしていました。一人の人間が子どもから青年へと成長し、そして親となり、自分の子どもが魔王を倒すという人生そのものを描きました。映画とゲームでは違っている部分もあるけれど、それがこの『ユア・ストーリー』というタイトルにハマっていると思います。昔からドラゴンクエストを愛してくれているファンの方にも観てもらいたいですし、まだドラゴンクエストを知らない人にも観てもらってゲームに触れてもらえたら嬉しいですね」

 山崎氏:「4年前に最初にオファーを受けた時は、ゲームと映画は似ているようで実は凄く違うメディアなので、正直無理だと思い断りました。でもちょっといろいろ試しているうちに映画として勝負できる手を思いついて、3年半くらい前から動き始めました。いつもオリジナルの物語がある作品のCG映画を作る時は『理想的な実写化』を目指しています。今回もしっかりと映画であり、しかもまごう事なきドラゴンクエストであるというところを目指していきたいと思っています。皆さんの中にそれぞれのドラゴンクエストがあると思うので、最適解を見つけだせるよう沢山のドラゴンクエストファンに取材しました。皆さん凄く真剣に語っ てくれるので、それが励みにもなりつつ、こんな熱量の人たちを相手にしなくてはいけないのか......と少し恐ろしくもなりました(笑)。『ドラゴンクエストV』の中には人生そのものが描かれています。ですから僕はこの作品を青春映画にしたいと思っています。それから是非ドラゴンクエストに触れたことがない人たちにも観てもらいたいです。この映画で『こんなに凄い世界があるんだ!」と感じてもらい、この映画をきっかけにゲームに触れて頂く。そんな『ドラゴンクエストワールドへの入り口』の役目も果たせたら嬉しいです」


●公開情報
・原作・監修:堀井雄二
・音楽:すぎやまこういち
・総監督・脚本:山崎貴
・監督:八木竜一、花房真
・製作:2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
・配給:東宝
公式サイト

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう