アメリカのスタートアップFEELREALはKickstaterを使用した資金調達を発表した。FEELREALはVRヘッドセットと組み合わせて使用する匂いと触覚を体験できるマスク型デバイス「Feelreal」の開発を進めている企業。調達に成功した資金はFeelrealの製品化に使用されるとのこと。
Feelrealは、匂い発生器(scent generator)を用いて着用者に匂いを体験させるデバイス。匂い生成器は入れ替え可能な“匂いカートリッジ”を装填して発生させる。FEELREALが現在発表している匂いカートリッジの種類は9つで、ゴム臭/ガンパウダー/ミント/ラベンダーなどのフレーバーが公開されている。FEELREALは、将来的には計255種類の匂いカートリッジの発売を予定している。
新たに、水や熱、風が肌に触れる感覚(触覚)も再現することができ、水滴は超音波、熱はマイクロヒーター、風はマイクロクーラーを使用して再現。また、ハプティックモーターによる振動機能も搭載されている。FeelrealはVRヘッドセットの下部に装着して使用でき、装着はマグネットで容易な着脱が可能となっている。Feelreal対応機種はOculus Rift、HTC VIVE、PlayStation VR、Oculus Go、Gear VR。バッテリーは本体に内蔵されており、4時間の連続稼働が可能。2018年12月の時点でFeelreal製品版には、白と黒、グレーの3種類のカラーバリエーションが予定されている。
Feelreal製品化のためのクラウドファンディングは今回で2回目となる。しかしFEELREALは、今回のクラウドファンディングの開始日やスケジュールを発表しておらず、予定している目標金額も不明。また、Feelrealを出資者が報酬として受け取るための必要出資金額も明かされていないため、今後の動向を注視したい。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります