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ファーウェイ「HUAWEI Mate 20 Pro」で見えた進化点と不満

2018年11月17日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

日常的な場面でもかなり便利に使える超広角レンズ

 さて日常的にスマートフォンのカメラで撮影する場合は、超広角な画角が必要と感じることはあまりないかもしれません。しかし、HUAWEI Mate 20 Proを日々使っていると、今までのスマートフォンでは撮影できなかったシーンや、撮影をあきらめていた絵を撮影することができることに気が付きます。

 たとえばおいしいレストランに行ってお店の外観を撮影したいと思ったとき。店の前の歩道が狭ければ入り口からあまり離れることはできず、店の全景を写すことは不可能です。今までならば店の看板だけ写っていればいい、そうあきらめていました。しかし、HUAWEI Mate 20 Proを使えば店の入り口を含めてより広い範囲が撮影できるのです。

お店の前に立つと、歩道が狭く後ろに下がれない

27mmで撮影。一般的なスマホカメラではこんな画角になる

16mmならここまで写せる

超広角レンズは1枚の写真に多くの情報を入れられる

 風景写真を撮るときも、16mmなら広い範囲を撮影できるので数歩下がってカメラを構える必要はありません。「もっと左右を写しこみたい」と思ったときに、今までなら後ろを振り向いて後ずさりしていましたが、HUAWEI Mate 20 Proならその場で16mmに切り替えるだけでよいのです。以下にいくつか27mmと16mmの比較を並べます。

27mm

16mm

27mm

16mm

27mm

16mm

 また16mmレンズには新たにスーパーマクロ機能が加わりました。これは被写体に2.5cmまで近寄れるというもの。小物撮影などにも使えそうな機能です。ただし使ってみると、後ろから光が当たっている状態では被写体にHUAWEI Mate 20 Proの影がかぶってしまうケースがあります。そのため撮影場所・シーンを選ぶ必要もありました。HUAWEI P20シリーズのようにレンズが本体背面の片隅にあればこの問題は起きにくいでしょう。

2.5cmまで寄れるマクロ。本体の影が被らないように撮影する必要がある

 筆者はHUAWEI P20 Proも使っていましたが、HUAWEI Mate 20 Proは超広角レンズを搭載しただけでも大きな進化と感じます。HUAWEI P20 Proで物撮りをするときに3倍で近寄った時に画面が切れる問題も改善されました。

 また、夜景モードの撮影時間も気持ち程度短くなったように感じます。欲を言えばLGエレクトロニクスの「V40 ThinQ」のように、1シャッターで3つの画角を同時に撮影してくれるモードがあるとより便利かもしれません。HUAWEI P20 Proでより広角があれば、と思う人ならHUAWEI Mate 20 Proへの買い替えは大きな意味を持つでしょう。

HUAWEI P20 Proからの買い替えは十分あり

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