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1型センサー搭載高級コンデジ、パナソニック「TX2」とソニー「RX100M6」はどっちが買い!?

左が「DC-TX2」、右が「DSC-RX100M6」。RX100M6はファインダーをポップアップさせた状態だ

左が「DC-TX2」、右が「DSC-RX100M6」。RX100M6はファインダーをポップアップさせた状態だ

 スマートフォンに押されてコンデジ市場が衰弱して大変なことになってる昨今、コンデジのみなさまにおかれましてはお元気でしょうか?

 いや元気なわけないのだが、そんなときこそ「こんなコンデジが欲しかった!」とつい言っちゃうような製品が出てくるのである。

 ポケット……は無理でもバッグの隙間にさっと入れられるサイズで、でもセンサーサイズは譲れない。高級コンパクトといわれる1型サイズとそれ以下では画質で大きな差が出る。

 今までの高級コンパクトは、ズーム倍率を抑えることで明るいレンズを搭載し、画質重視のスナップ系ユーザーに人気を博していた。

 ズーム倍率が高く、望遠に強い高級機もあったが、それはボディーも大きくて手軽に持ち歩くものではなかった。

 そこに出てきたのが、パナソニックの「LUMIX DC-TX2」(以下 TX2)と、ソニーの「サイバーショット DSC-RX100M6」(以下RX100M6)である。

 どっちもコンパクトながら望遠にも強いという、コンパクトデジカメ好きにはたまらない全部入りカメラなのだ。

 量販店価格を見ると、RX100M6は14~15万円なのに対し、TX2は10万円前後。RX100M6のほうがTX2より4~5万円ほど高い。

TX2とRX100M6の主なスペック

TX2とRX100M6の主なスペック

1型センサーのハイエンド機なのに高倍率ズームが魅力

 パナソニックのTX2とソニーのRX100M6。ライカレンズのパナソニックとカールツァイスレンズのソニー。

 どちらも1型センサーを搭載するハイエンドコンパクト機でファインダー(EVF)を搭載し、従来モデルに比べて望遠にぐっと強くなったのが特徴だ。

RX100M6の望遠端で撮ったTX2

RX100M6の望遠端で撮ったTX2

 TX2は「DMC-TX1」の後継機。TX1は35mmフィルム換算で25-250mm相当(以降、焦点距離についてはすべて35mmフィルム換算で表記)のズームレンズを搭載し、2016年の発売以降長らくハイエンドコンパクト唯一の10倍ズーム機として君臨してきた。

 TX2は24-360mm相当と望遠側を思い切り伸ばした高倍率(光学15倍)が特徴。その分、レンズはF3.3-6.4と少し暗いが、高倍率を考えればやむを得ない。

 デジタル一眼クラスの大型カメラならもっと望遠のモデルもあるが、コンパクトスタイルではもっとも望遠に強いモデルとなる。

TX2の望遠端で撮ったRX100M6。ファインダーはポップアップさせてある

TX2の望遠端で撮ったRX100M6。ファインダーはポップアップさせてある

 RX100M6はソニー「RX100」シリーズの最新モデルだが「RX100M5」の後継機、というわけではない。

 RX100シリーズは初代機から最新のM6まですべて現行モデルとして発売されており、異なった特徴を持っているからだ。

 RX100シリーズは1型センサーを搭載したハイエンドコンパクトの先駆者的な存在だ。現在の主力となっている「RX100M3」からRX100M5までは24-70mm相当の2.9倍ズームが可能で、ズーム倍率は低いがその分、F1.8-2.8という明るいレンズを搭載。スナップ用の高画質コンデジとして人気だった。

 RX100M6ではここを一新し、24-200mm相当(光学8倍)と望遠側をぐっと伸ばしてきたのだ。その分、F2.8-4.5と少し暗くなったが、望遠に強くなった分汎用性が上がったのは素晴らしい。

 望遠になったがボディーのデザインは変わらない。初代RX100が発売されたのは2012年と6年も前だが、基本デザインをまったく変えないでここまで来たのはすごい。

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