「音声認識を介した指示を実行してもらう」ことは、ふくまろだけでなく、既存のスマートスピーカーやスマートフォンでも行なえる。しかし、ふくまろがそういったガジェットと一線を画しているのは、「LIFEBOOK」「ESPRIMO」搭載のメリットを活かした機能が備わっている点にある。
「LIFEBOOK」「ESPRIMO」がお留守番
「PCを活用するふくまろならでは」を一番実感させてくれるのは、「LIFEBOOK」「ESPRIMO」本体に搭載したカメラとインターネットを活用した「留守番モード」だろう。これは、ふくまろが動体感知やネットワーク経由の指示で家の中を撮影をしてくれるというもの。家に残してきたペットの様子を確認したり、侵入者が現われたときなどに助かる。
撮影の指示や写真の確認は、ふくまろアプリで認証したSkype搭載のスマートフォンで行なう。留守番モードの起動は、家を出る際に直接ふくまろに「留守番して」と声をかければいい。設定を忘れた際は、Skype経由での設定も可能だ。ちなみに、掛ける音声は「留守番お願い」や「留守番頼む」といったものでもいい。富士通謹製AIの優秀さを実感できることだろう。
IRコマンダーを組み合わせればふくまろ経由で家電を操作!
「LIFEBOOK」「ESPRIMO」を操作するだけでは収まらないのが、ふくまろのすごいところ。富士通のUSB接続赤外線発信ユニット「IRコマンダー」を「LIFEBOOK」「ESPRIMO」に接続すれば、赤外線リモコンでコントロールする家電までをもふくまろ経由で操作できてしまう。これぞ「ふくまろリモコン」。ふくまろに頼むだけで照明やテレビ、エアコンなどがコントロールできるわけだ。
当然、テレビはチャンネル操作ができるし、エアコンは温度調節まで可能。声だけで操作できるという手軽さに加え、“妖怪リモコン隠し”の仕業によりそれぞれの機器のリモコンを探してあたふたする必要もなくなるのはうれしい。
さらに、スマートフォンによるSkype経由での操作も行なえる。これにより、家に帰る少し前にエアコンのスイッチを入れてもらい、部屋を快適な温度にしておいてもらうことができるわけだ。
IRコマンダーには、主要メーカーの150種類以上のリモコンデータがプリセットされているうえ、学習させることもできる。赤外線タイプであれば扱えない家電はほぼないのもポイントだ。IRコマンダーは、直販サイト「富士通WEB MART」の販売ページで購入できるので、気になる方は手に入れてみるといいだろう。
ふくまろは、進化するAIアシスタント
CPUパワーとディスプレイを備えた「LIFEBOOK」「ESPRIMO」のアプリだからできることが満載のふくまろ。前編・後編で紹介したように便利さでいっぱいだが、富士通では今後もアップデートによる進化をさせていくとのこと。ユーザーの要望に応えつつ、パーソナライズや感情認識などの機能を搭載し、より便利でより楽しいAIアシスタント--いや、「LIFEBOOK」「ESPRIMO」に詳しい和み系家族に成長させていくという。
ふくまろと仲良くしながら、その成長ぶりを見ていくのも面白そうだ。
「ふくまろ」を利用できるFMV紹介
「ふくまろ」は、すべてのPCで利用できるわけではなく、富士通のFMV、つまり「LIFEBOOK」「ESPRIMO」シリーズのみに搭載されている。具体的には、以下の製品だ。この機会にぜひチェックしてみてほしい。
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