グーグルは、開発者向けイベント「Google I/O」に合わせて、次期Androidである「Android P」では初のベータ版扱いとなる「Developer Preview 2(DP2)」の配信を開始した。
Pixel/Pixel XL/Pixel 2/Pixel 2 XL向けのイメージがすでに公開されているが、今回のDP2からは同社のパートナーが提供する一部端末、具体的には「Xperia XZ2」「Xiaomi Mi Mix 2S」「Nokia 7 Plus」「OPPO R15 Pro」「VIVO X21」「OnePlus 6」「Essential PH-1」でも利用可能となる。
なお、今後は6月上旬登場のDP3でAPIがフィックス、6月下旬のDP4からはRC版扱いとなり、7月には最終段階のDP5がリリースされ、2018年第3四半期にも正式版が登場予定。
Android Pではスマートフォンがより“スマート”に
Android Pの特長として、まず紹介されているのは、ユーザーの使い方に合わせて端末が学習し、より“スマートな”スマートフォンになるという点だ。
具体的には、グーグル傘下のDeepMind社が開発した「Adaptive Battery」と呼ばれる機能。ユーザーがより使う機会が多いアプリに、電力利用の優先度を高めることで、よりバッテリーを効率よく利用できるようになるというもの。また「Adaptive Brightness」は、周辺環境に合わせてユーザーが画面の明るさのスライドを変更をするのを学習し、最適な輝度に設定してくれるという機能である。
「App Actions」は、ユーザーのスマホにおける動作について、それに関連した操作を予測してくれるというもの。たとえば、端末にヘッドフォンを接続した際、Spotifyのプレイリストの再生を再開してくれる。
UIの外観や操作性をよりシンプルにすることもAndroid Pでの大きな進化点だ。片手でもスマホを操作しやすくするために、ホーム画面の操作を改良。ジェスチャーによる操作を可能にしたほか、ホームボタンを右にスワイプするだけで、過去のアプリの履歴を表示。履歴のアプリ画面自体も全画面表示を縮小したものとなり、目的のアプリがわかりやすくなる。
ノッチ付きディスプレーやHEIFフォーマットなどを
OSレベルでサポート
内部的な改良については、DP1のリリース時も紹介したが、室内の位置情報取得を可能にするWi-Fi Round-Trip-Time(RTT)への対応、「Display cutout」と呼んでいるノッチ付きディスプレーにマルチカメラ、iOS 11でも採用されたHEIFフォーマットといった新機能へのOSレベルでのサポート、メッセンジャーに代表されるアプリによる、通知画面のさらなる活用(画像の表示やあらかじめ用意されたメッセージの返信といった機能)などがある。
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