グーグルは、開発者向けに次期Android(9.0?)となることが予定されている「Android P」のDeveloper Preview 1版(DP1)を公開した。現在はPixel/Pixel XL/Pixel 2/Pixel 2 XL向けのイメージが公開されている。
Android Pの新機能としては、まず室内での位置情報取得を可能にするWi-Fi Round-Trip-Time(RTT)への長期的な取り組みの開始がある。このWi-Fi RTTでは、IEEE802.11mcに対応し、室内の複数のWi-Fiアクセスポイントとの距離を測定することで、1~2メートル程度の誤差での位置情報取得が可能になる。
また、昨今のトレンドになっているノッチ(切欠、またはdisplay cutout)付きのディスプレーをサポートすべく、新たなAPIを用意する。アプリからデバイスの非表示領域の情報を呼び出すことができ、ノッチによって重要な情報が表示されないといったことが防げるようになる。
さらにOSレベルで、デュアルまたはそれ以上のレンズを持つカメラに対応。ボケ味や三次元視に対応したカメラアプリの開発が容易になる。動画のHDR VP9や、iOS 11が写真の保存に採用したHEIFといった新しいフォーマットへの対応も行なわれている。
DP1はまだまだ開発初期段階のバージョンだが、5月のGoogle I/Oの段階ではより多くの情報が共有できるとしている。
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