所有欲を満たす洗練されたデザイン - 持ち運びやすさやバッグへの収納性もチェック
持ち歩く機会の多いモバイルPCは外観のデザインも重視され、今回試した3機種ともアルミ削り出しボディで高級感のある仕上がりとなっている。梨地のような表面処理が施されており、さらっとした手触りがするのも共通だ。
天板のロゴは、「13インチ MacBook Air」のみ白色で動作中に光るギミック。他の2機種は本体カラーと同じ色でキラキラした鏡面仕上げになっている。加えて「HP ENVY 13」は、背面のヒンジ部も鏡面仕上げになっていたり、タッチパッドのエッジにダイヤモンドカット加工が施されていたりなど、ディテールへのこだわりが強く感じられる。いずれも所有欲を満たす洗練されたデザインなので、どれを選んでも後悔は少なそうだ。
フットプリント(設置面積)は、小さい方から「MacBook」、「HP ENVY 13」、「13インチ MacBook Air」の順。「HP ENVY 13」は、A4ファイルサイズ(210×297mm相当)にもっとも近い。本体の薄さ(最厚部)も同じ順番だ。
各機種の本体サイズをもう少し具体的に見ていこう。まず「HP ENVY 13」だが、幅305×奥行き215×高さ14.0~16.0mmと、13.3型ノートとしてはかなりコンパクト。それもそのはず、液晶ディスプレーの左右のベゼル幅はわずか5mm程しかない。そのため、3機種の中では使用時にいちばん画面が広く感じられる。重量は約1.24kgと特別軽いわけではないが、負担を感じるほどではなく気軽に持ち歩くことができる。
ちなみに、本体底面のゴム足が「HP ENVY 13」のみライン状になっており、片手で掴んだ時に滑り止めになって持ちやすいのは好印象。またこの底面のゴム足は、「HP ENVY 13」の利用中に排出された熱い空気が本体側やユーザー側に流れていかないように考慮されており、「HP ENVY 13」の冷却性能にも一役買っているそうだ。
「MacBook」は、幅280.5×奥行き196.5×高さ3.5~13.1mmと、3機種の中ではもっとも小型軽量。ただし、液晶ディスプレーサイズは他の2機種よりも一回り小さい12型となるので、できるだけ大きな画面で作業したいという人は注意が必要。重量はダントツで軽く、0.92kgとなっている。しかし、後述するようにインターフェースが限られているため、周辺機器などをつなげるには別途変換アダプターが必要な場合がある。出先でデジカメやスマホ、タブレットのデータを取り込みたい場合は、アダプターやSDカードリーダーなどの分だけ、収納に必要なスペースや重量が増えることも計算に入れておきたい。
「13インチ MacBook Air」は幅325×奥行き227×高さ3~17mmと、A4ファイルサイズ(210×297mm相当)よりやや大きめで、3機種中最大サイズ。重量も1.35kgといちばん重い。重心バランスのせいか直接手に持った状態では他に比べて特別重いという印象はなかったのだが、カバンなどに入れて持ち運ぶ場合には差が出てきそうだ。
主なスペック | |||
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製品名 | HP ENVY 13 | 13インチ MacBook Air | MacBook |
幅(mm) | 305 | 325 | 280.5 |
奥行き(mm) | 215 | 227 | 196.5 |
高さ(mm) | 16 | 17 | 13.1 |
最薄部(mm) | 14 | 3 | 3.5 |
重量 | 1.24kg | 1.35kg | 0.92kg |
そこで、3機種ともカバンに入れて比較してみることにした。ビジネスバッグはA4ファイルサイズに対応した製品が多いため、いずれも収納自体は問題なし。ゴム足以外凹凸のないフラットな形状のため、どの機種も出し入れはスムーズだったが、カバンの開閉口が狭いタイプだと「13インチ MacBook Air」は多少手間取りそうだ。
カバン収納時の重さは、やはり「MacBook」が他に比べて軽い。カバンの中での納まりのよさは、フットプリントがほぼA4サイズで書類や紙のノートとぴったり重ねられる「HP ENVY 13」が他よりも有利な印象だった。
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