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エン転職「縁ゆかり」誕生秘話:

「お仕事ファイトです!」かわいすぎる広告なぜできた

2017年12月25日 07時00分更新

●タレントと切り替え「勤労意欲を失った」の声

── ここまでの反響があるとは予想していましたか。

 まさかでした。「今日もファイトです!」もセリフとして定着してきたので、全国的に知られてはいませんが、今後も求職者の味方という立ち位置でアピールしていきたいと思っています。

── 現在は東京中心の展開ですか。

 タレントさんを起用した広告は東名阪で大規模にやっていますが、ゆかりは引き続き細々やっていきます。マスでウケるキャラクターではないですからね。逆に露出しまくるのではなく、希少性を出していきたいと思っています。

── バカリズムさんのドアステッカーが出た時期もありました。

 切り替えのタイミングでゆかりファンの方から「また青い猿になったじゃねーか」「勤労意欲を失った」という声があがったりもしましたね……。

── 関西・中部圏には進出しないんでしょうか。

 じつは今年になって関西進出してるんです。縁ゆかりちゃんを知らないのでJRメインで出して反応を見てみました。反応はちょこちょこですがありまして、「大阪でもやっとるで」と、大阪出張中の人とかが反応してくれてました。

── 広告クリエイティブは少しずつ変えています。

 同じだと飽きちゃいますからね。服のマイナーチェンジをくりかえしていますね。たとえば夏にはシャツバージョン、正月には晴れ着バージョン。紙の広告なので肌の色がやや違うことがあり「今回のゆかりちゃん日焼けしてる」といわれたこともあります。今年2月22日、猫の日にはTwitterのアイコンを猫耳バージョンにしたこともありました。来年のお正月も、渋谷ハチ公前の大型ビジョンと道頓堀のグリコの隣、また首都圏のJRドアステッカーに晴れ着のゆかりが登場します。

── 広告がキャラメインになっていきませんか。

 最近は「ゆかりが出てうれしい」「仕事を頑張ろう」と思ってもらえるよう、ゆかりを全面に出したプロモーションにしていますね。「きょうもお仕事ファイトです!!」のメッセージを見やすく、エン転職のロゴは小さくしました。

── えぇ……いいんですかそれで。

 たしかに転職が活性化したほうが転職支援業界は潤いますが、当社は「そうじゃないよね」というスタンスを取っているんです。そういう意味でゆかりちゃんは転職を煽るのではなく「仕事を応援する」というスタンスがちょうどいいんですよ。




書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、家事が趣味。0歳児の父をやっています。Facebookでおたより募集中

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