「Galaxy Note8」でどこでも仕事ができる環境をつくる
「デジタルペンは赤入れの革命児」 津田大介氏が語るデジタル仕事術
先述のとおり、津田氏のバッグの中にはさまざまなデジタル機器が詰め込まれている。津田氏がこれらのデジタル機器をなぜ持ち歩くのか、どう使い分けているのかを聞いた。
持ち歩く荷物を減らしたいなら
機能を兼ねるデバイスが重要
津田大介氏「やろうと思えばタブレットだけで仕事ができなくはありませんが、微妙に処理が遅いのがネック。またマルチウインドウでの作業といった面で不満があります。やはり仕事する環境としてはPCがないと不安ですね。スマホはiPhoneとAndroidの2台で、Androidは電子決済用と使い分けています。タブレットは飛行機で移動中にNetflixで事前にダウンロードした動画を観たり、資料の確認や記事の赤入れなどに使っています。Kindleは電子書籍閲覧用です」
スマホはカメラや決済用のクレジットカード、モバイルルーターといったものを搭載機能で代替できるもの。ペン入力に加えて2画面表示で効率的に作業をこなせる「Galaxy Note8」を導入すれば、津田氏のバッグの中身にも少し余裕ができるかもしれない。
「メール、そろそろやめませんか?」
津田氏がビジネスの非効率的な例として挙げたのは、ある案件での連絡先の共有に関してだ。
津田大介氏「関係者に一斉メールを送れないんです。しかもメールの宛先には3人までしか入れられない。情報流出への対策とはいえ、いちいちbccに関係者全員を入力して送信することを繰り返しました。担当者にはSlackの導入をお願いしましたね」
また、津田氏はビジネス連絡の基本であるメールに関しても疑問を感じているようだ。
津田大介氏「電子メールは進化せず、枯れています。いい加減、別のものに置き換わるべきではないでしょうか。SNSなど複数のウェブサービスをIFTTTなどで連携させると、場所や時間を問わずに相互連絡ができますよね」
津田氏は、関係者のスケジュールや作成した成果物は、SlackやDropboxでいつでも確認できるように共有している。急な依頼が入った場合も通知機能をオンにしておくと、すぐにメッセージがチェックできるので、見逃す心配がなく即時対応できる。Dropboxは情報の共有に欠かせないツールだ。
Dropbox上に置いておけばメンバー全員がアクセスできるので、わざわざメールに貼り付けて送信する手間が省ける。さらに、誰かが更新した場合も再度共有する必要がなくなるのだ。
津田氏はスマホを含むさまざまな機器とSNSやDropboxなどのクラウドサービスを活用することで、急な案件に即応できる体制を整えているが、一般的なビジネスでは会社への連絡用のスマホは必須。さらに荷物を持ち運ぶビジネスバッグには物理的な容量の限界もある。ある程度出先でこなす作業が限定されるのが当然だが、「機能を兼ねるデバイス」という視点で考えると別の答えが見えてくる。
つまり、手書き入力とマルチウインドウ、さらに快適に入力できる拡張性と通信機能を兼ね備える製品があれば、出先でほとんどの作業をこなせるはずだ。また、複数製品の機能をもつということは、荷物を減らせるという点につながる。
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