週刊アスキー

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プロも驚嘆「GODJ Plus」でDJたちと体験会をしてみた

DJ経験のある4人に宮崎社長自ら製品紹介をしてもらった

 「GODJ Plus」には数え切れないほどの機能が詰め込まれており、詳細なマニュアルを書くなら本1冊になる。しかし、筆者はDJをしたことがないので、どの機能がどのくらいすごいのかが実感としてわからない。そこで、知人のつてをたどり、DJ経験者4人に来ていただいて、宮崎代表から直接デモを行なってもらった。

 記事作成に協力していただいたのは、IT企業で働きつつDJをしているたろうさん、花屋で働きつつも作曲しながらDJをしているyasujiさん、そして趣味でDJをしている川野さんと山岸さんだ。本当に仲間内でプレイするだけの人から、たろうさんのようにDJで海外遠征までするような本格派までそろい、いろいろとお話を聞くことができた。

左から、山岸さん、たろうさん、yasujiさん、川野さん

宮崎社長が自ら製品を扱ってデモをしてくれた

 筆者も驚いたように、最初に音が鳴った瞬間、「すげぇ」と声が漏れる。想像以上に出力が大きく、低音も出るが、高音も出るというのがすごい。筐体とスピーカーを別に設計し、筐体に収めた後に調整するという手間をかけているだけある。

 楽曲を再生すると、ターンテーブルには3つのマーカーが回り始める。これはビートレーダーと呼ばれるもので、楽曲を解析し、4ビートで1回転している。筆者のようなリズム音痴でもタイミングを簡単に取れるというわけだ。スクラッチ・ループを行なっているときは、外側の2つのマーカーは動くが、内側の1つは元のビートを保ったまま回転しているので、指を離して元に戻るタイミングを合わせるのもわけがない。曲の途中でうっと詰まるのを防げる素晴らしいアシスト機能だという。

 画面をタップするだけで、ループ再生がスタート。ループ中にターンテーブルをドラッグすると、レンジはたもったままピッチを上げ下げできるのも手軽。ディスプレーも視覚的に変化するのが、新感覚だ。

音量を大きくすると、そこそこ広い空間でもサウンドが鳴り響き、思わず笑ってしまう

画面をタップして、いろいろな操作を行なう。画面は小さいが反応は良好

 ターンテーブルはタッチパネルになっているので、スクラッチっぽいこともできる。ディスクを拡大表示することも可能で、簡単にミキシングモードからスクラッチモードにできる。

 「いきなり切った時も、本当のターンテーブルのようにふわーっと惰性で流れていく感じまで再現されている」とたろうさん。

 川野さんが驚いたのは、スクラッチゲート機能。レコードを手で回してきゅっきゅっといわせるあのテクニックだ。「BPMに合わせた凸凹を、自動的にやってくれる。技術とデジタルでできていて、上手な人と比べても遜色がない」とのこと。yasujiさんも「リズムがずれない」と感心しきり。

 サンプラーにシーケンサーが付いているので、オンザフライでプログラミングができるのも便利。手前のパッドに指定されており、最大16パッド分設定できるのだ。

ターンテーブルを指でこすってスクラッチできる

 「GODJ Plus」はバッテリーを内蔵しており、駆動時間は連続12時間。録音時は最大2時間となる。屋内の取り回しが便利なだけでなく、屋外でも活躍してくれる。バーベキューやキャンプで人気者になれそうだ。同じエリアにほかの人がいても、じつは「GODJ Plus」はそこまで遠くまで音が飛ばないので大丈夫。近くにはしっかり音が通り、遠くの客にはあまり迷惑をかけずに済むのだ。

 屋外で単体動作できるということで、DJたちは食いつき、「防水は?」との質問が飛んだ。しかし、「GODJ Plus」は構造上、防水はとても難しくほぼ無理とのこと。屋外利用時に雨が降り出したら、速攻で守ってあげる必要がある。

 最後にみなさんから感想をもらった。

たろうさん「小さいというところに魅力を感じました。台湾遠征の時に持っていこうと思います。外部出力に対応しているところもいいですね。ちょっと残念なところは、楽曲を入れようとすると解析が始まってしまうことですね。1000曲くらい持っているDJがパーティで何人も入れ替わるときのために、解析をオフにする機能があるといいですね」

yasujiさん「想像以上に音が大きく、多機能でびっくりしました。それぞれの機能も簡易的なものではなく、プロが使っても満足いくもので驚きです。使い勝手を深堀りしていて、本当に現場の声を聴きながら作ったんだな、と思いました」

川野さん「作りこみがはんぱないな、と感じました。覚えきれないくらい機能があって、僕が普段使わない機能までありました笑。スクラッチゲートは人と比べても遜色がないレベルだったので、ぜひ使ってみたいです」

山岸さん「コンパクトで持ち運びしやすいのに充分な音量とあり得ないほどの機能でコスパは高いですね。ただ、欲を言えばスピーカーの位置が外向けについているほうが、DJとしてはモチベーションが高まります」

みなさん、興味津々。あれできるかこれできるか、と宮崎社長にリクエストしまくりだった

 デモの途中から、飛び交う単語があまり理解できなくなったが、次々と繰り出されるサウンドがすごかった。今までクラブで聞いていた音は、音楽ファイルを再生しただけではなく、技術が介入しているんだというのを目の当たりにして感動した。

 DJをしない素人の筆者でも「GODJ Plus」が4万9800円(税別)というのが安いというのはわかる。それどころか、筆者も自分のために欲しくなった。機能は多くて覚えるのが大変そうだが、インターフェースはわかりやすく、ビギナーでも使えそうなのだ。単体で即利用できるというのも手軽だし、腕が上がればホームパーティなどで披露できそう。もし、DJに興味があるならチェックしてみることをお勧めする。

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。

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